Translate

2024年12月14日土曜日

ねる会議 カンパ募集

2024-2025 【安心していられる場をめざす 年越しねる会議】に向けてカンパのお願い

わたしたちねる会議は、野宿生活者たちが中心となって活動している団体です。
野宿者にとって年末年始は、仕事が休みになり図書館などの公共施設も閉まるなど、いっそう暖をとることがむずかしくなります。また、様々な事情から部屋を出る人も少なくない一方で、行政窓口が閉まり福祉にたどりつけない時期です。

2024~25年の年末年始、ねる会議では、寒空の下で野宿する仲間たちを孤立させず、できるだけ暖かく共に年を越そう!と「安心していられる場をめざす 年越しねる会議」を行います。

今回の年越しねる会議は12月27日から1月6日までの11日間。渋谷区立神宮通公園(南側、トイレあり)において、野宿生活の人たちのために一人用のテントで寝場所を作ります。お湯もふんだんに用意し、温かい飲み物などをとりながら毛布にくるまってのんびりしたり、映画を観たり、野宿生活について話し合ったりもします。
昨年度から始めた年越しねる会議は、各地の越年越冬闘争の規模に比べるととても小さいですが、野宿者自身が中心となって話し合い決定するという、まったく異なる内容の取り組みです。週一回のねる会議の話し合いや、野宿者による野宿生活のためのホームレス情報センターの実践、そして様々な追い出しに対して寝場所を守り闘ってきた経験を軸に、小さなことでも気になれば相談してみようと声をかけあって、できるだけ安心していられる場をめざしました。連日とても大変でしたが、やりきった後には仲間が増え、それぞれ独自の繋がりの中で生活を続けています。

近年、野宿生活はより厳しくなっています。夏の酷暑、台風や豪雨、街には無料でいられる場所が減り、リサイクルの仕事もやりにくくなっていて、気候変動や物価高、再開発による追い出しなどはわたしたちだけでは対処しようもなく、支援や応援が必要です。そうだとしても、野宿者は与えられるだけの存在ではなく、ひとりひとりの尊厳があります。わたしたちの生きる力を奪うような支配や管理に対して抵抗しながら、助け合って共に生きていけるような仲間作りを考えていきたいと思っています。

現在ねる会議の活動費がほとんどありません。
わたしたちは独自のカンパ先を開設いたしました。私たちの活動に心を寄せる様々な方々のご支援・ご協力をよろしくお願いします。

+++++++
カンパ先

三菱UFJ銀行 町田支店 普通預金
店番 228   口座番号  2648648
ねる会議 



おいも2024 〜ねる会議2024活動報告集〜 完成しました!!


おいもが熱い!!おいも思いのねる会議!!活動報告集!!!

ーー入手希望はnerukaigi@gmailまで、ご連絡ください
< カンパ先>
三菱UFJ銀行 町田支店 普通預金
店番 228   口座番号  2648648
ねる会議 





2024年12月8日日曜日

2024年12月1日あいりん労働福祉センター強制排除に関する声明

12月1日早朝、突然、寝床から追い出されて二度と戻ってこれなくされた人たちは、どんなに悔しかっただろう。どんなに嫌な思いをしただろう。
夜明けごろに仕事などに出かけて戻ってみたら、高く白い鋼板に自分の居場所を囲われていた人は、どんなに呆然とし腹が立っただろう。
大阪市の自立支援課にその場で誘導されて、福祉施設を利用することになった人たちは、どんなに不本意な思いを抱えていることだろう。

わたしたちは渋谷で同じようなことを経験し、また間近に立ち会ってきた者である。
悔しく、嫌で、呆然とし、腹が立ち、不本意な思いを抱え続けている。
わたしたちはあなたたちとともにいる。
追い出されたまま一人になっている人もいるだろう。施設で孤独になっている人もいるだろう。
わたしたちはあなたとともにいる。

今回の強制執行を申し立てた大阪府、執行に際して福祉局が協力した大阪市、府と連携して職員を派遣した厚労省大阪労働局、府からの依頼で管理職を派遣した西成区、当日現場にいた約130名のこれらの公務員、大阪府警、強制執行を実行した大阪地裁第14民事部、警備会社、そしてセンター再開発を支持してきたすべての組織・個人、
恥を知れ

大阪市福祉局自立支援課や西成区総合企画課などが野宿している人に声がけしていたことや、まして当日に福祉の受付をしたことは免罪符にはならない。
福祉は脅かしながら取らせるものではない。

わたしたちは、センターで暮らす人たちやそれを支える人たちがセンターを自分たちの場所として守ってきたことを決して忘れない。

2024年12月7日 ねる会議



2024年12月3日火曜日

12月1日、釜ヶ崎労働福祉センター強制排除への抗議先

 ●強制執行申し立て・担当

 大阪府商工労働部 労働環境課労働対策グループ 0662109524(FAX 0662109517)

●強制執行実施
大阪地裁第14民事部(執行部) 0663631281
 
●府と連携して強制排除に協力
大阪市福祉局自立支援課ホームレス自立支援グループ
0662087924(FAX06-6202-0990)
●府と連携して 強制排除に協力(職員派遣)
大阪労働局(厚労省)職業安定部職業対策課 06-4790-6310
●府からの 依頼で強制排除に協力(管理職派遣 )
西成区総合企画課(西成特区構想担当) 0666599684
 
※追補予定
 

2024年11月30日土曜日

11月22日 2024年第三回 東京都特別就労対策事業について産業労働局との交渉


 11月22日、ねる会議は東京都産業労働局との交渉を行った。野宿者の多くが従事している東京都特別就労対策事業について改善を求めるためだ。

内容は主に、①年々減っている人工数を2020年以前の51000人工に戻すこと、②来年度の夏季の仕事の出し方を見直すこと(近年、熱中症対策で8月は全休、7月と9月は熱中症警戒指数31以上で中止という措置が取られている)、③ハラスメント対策を行うこと、④日雇健康保険の運用について適切な説明を行い、厚労省年金局に対して働きかけを行うこと。

今回も東京都産業労働局雇用就業部就業推進課の金野、和田が対応。私たちが提出した要望書に対して、①②と③の一部については「これまでにもいただいている要請と同じ内容ですが、今回再度要望を出されたということを踏まえまして、東京都としましても、皆さんがこれらのことを引き続き要望しているものと改めて認識をいたしました」。え、認識しただけ?それで?

そして、③の残りの一部と④については「行う予定はございません」。

これには皆から「回答になっていない!」と怒りの声が飛んだ。そして、改めて皆で作成した要望書に沿って細かく追及。何を聞いても肝心なことは「お答えできません」とばかり繰り返す東京都に辟易しながらも、辛抱強く、様々な切り口から質問や要望を重ねた。

例えば②来年度の夏季の仕事の出し方については、ねる会議メンバーが実際に仕事現場の1つである公園で暑さ指数を測定したデータを提出。天気予報で暑さ指数が31を超え仕事が中止になった日でも、現場によっては基準値以下のところもあることを示した。
東京都は「参考にさせていただきます」とし、受託業者もまた暑さ指数計測器を持っていることを明かした。それならばそれをもっと活用して臨機応変に仕事を出してほしい、と強く要望した。

また、私たちは同じく夏季の仕事出しについて、暑さに影響を受けずに働ける屋内の現場などを他部署とも連携して検討してほしいと要求。今年の6・7月に同様の要望を出しているが、その後、何か動きはあったのか?他部署とどのようなやり取りをしたのか? これにも東京都は「お答えできません」と繰り返す一方、「野宿状態にあって就労意欲のある方については福祉の方で就労自立支援もありますので、福祉の方とは連携をさせていただいて、要望が来ているということも伝えてあります」と突然言い出した。私たちが求めているのは、特別就労対策事業の現場を増やすための他部署との連携であって、福祉と連携しろなんて頼んでいない!野宿者の訴えは何でも福祉に丸投げすればよいと思っているなら大間違いだ!

③ハラスメント対策について。特別就労対策事業の現場(職安での求職時や行き帰り含む)でも、いじめ、付きまとい、暴言などのハラスメントが起きている。改正労働施策総合推進法は2022年4月から中小企業に対してもパワハラ対策を義務付けている。受託事業者が法に則りパワハラ対策を行っているのかどうか、東京都が確認するべきではないのか、と追及した。「予定はない」「事業者の責任でやることだ」と繰り返していた東京都だが、最後には「持ち帰る」と言わせることができ、後日、「(12月から始まる現場の)受託業者の説明会において、ハラスメントを指摘する声があがっていること、行き過ぎた指導はしないようにという話を行った。また来年度の業者説明会でもするつもり。」という回答を得た。

④日雇健康保険については、厚労省年金局や保険局が扱うべきことだから自分たちが何か行う予定はないという東京都。しかし、前回の話し合いのあと、東京都は9月の手帳更新時に日雇健康保険の制度周知のお知らせを玉姫職安などに配布させた。今回、改めて、新規登録時も同様にするよう玉姫職安に話すと約束した。また、75才以上の労働者は適用除外とし保険料の返還に応じる旨、事業者に通知を出した。少しずつだが、声を上げたことが実を結びつつある。

最後に、要望書には記載していなかったが、特別就労対策事業で働く仲間たちから、冬季は仕事の休憩所にストーブを設置してほしいと声があがった。

交渉の中で東京都は、私たちの要望書について「ここで上げられていることすべてについて絶対やりませんとは伝えていません。もちろん絶対やりますとも言いません。だからここにあげられている事項の中でやることももしかしたらあるかもしれません。」と発言。何をやるのか、やらないのか、はっきり伝えて話し合おうとしないことには強い不満を覚えるが、少しでも何か変わる可能性があるならば皆の頑張りの成果だ。

私たちは、これからも自分たちの言葉で要求を伝え、野宿者にとって貴重な働く場を守り、より良い場にしていくための取り組みを続ける。