東京都第三建設事務所(三建)は、都道で暮らす約30人の野宿者たちを工事名目で立ち退かせ、6月18日と25日、路上に残された物を撤去・廃棄しました。
当たり前のことですが、寝場所を追われた野宿者たちが消えてなくなったわけではありません。多くは今も、より困難な環境での生活を余儀なくされています。雨露をしのげずにいる人、ストレスで倒れてしまった人、生活必需品を手放さざるを得なかった人もいます。三建による野宿者排除は、確実に人の命と生活を脅かしました。
立ち退きの根拠となっている工事は、工程ごとに範囲を区切って行われます。作業帯に合わせて少しずつ荷物や寝床を移動させれば工事は可能で、全員を一斉に立ち退かせる必要はありませんでした。
一方、この場で生活を継続している人もいます。6月25日、三建はその人に対して三建は荷物をどかせと高圧的に迫ったあげく、警告書を手渡しました。7月2日までに荷物を撤去しなければ不用なものとして処分すると書いてあります。しかし、その場所で工事が行われるのは8〜11月(そのうち10月以降になる見込み)です。本人ははっきりと「工事には協力する」「工事が始まる前に移動する」と言っていて、平和的に調整することも可能なのに、三建はまったく聞く耳を持ちません。このままだと再び三建がこの場所で暴力的、強制的なことを行う可能性があります。
そこで皆さまにお願いです。東京都建設局第三建設事務所および道路管理部観察指導課に対し、抗議の声を寄せてください。ご協力よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーー
抗議先:
東京都建設局道路管理部監察指導課 03-5320-5286
<特に伝えてほしいこと>
・強制的な手段で荷物の撤去や廃棄を行わないこと
・工事の具体的な計画を踏まえて、当事者と丁寧に話し合うこと