この間の新宿の都道において、東京都福祉局や新宿区福祉事務所、新宿区から福祉事業を受託するNPOが、排除作業を実行する建設局に帯同して現場を訪れている。
当事者から聞いた話では6月4日警告書貼付の際には3者、わたしたちが現認したところ6月18日排除には3者、6月25日排除では東京都福祉局(ほか、所属を明らかにしようとしない福祉関係者)が現場に現れている。
わたしたちが6月10日に現場を訪れた際、都区の事業である自立支援センターの職員がバンを乗り付けてウロウロとしていた。4日以降、毎日のように来ているとのことだった。
さらに、わたしたちが6月16日、工事内容の説明を求めて東京都建設局第三建設事務所(以下、三建)・新宿工区の事務所を訪問した際、東京都福祉局自立支援担当2名が同席していたのに驚いた。建設局から呼ばれて来たとの話だった。工事内容の説明の席に、お門違いな福祉局。わたしたちは、新宿での福祉の有様に強い疑念を感じた。
6月18日は、長期に渡り他の場所に移動しなければならない、同地に戻れる保障もないため、荷物や小屋を残していかざるを得なかった人たちの物件が路上にあった。三建職員の指示のもと、物件を業者が産廃の車に投げ込むなか、ただ突っ立って福祉職がそれを見ている。三建の横暴な態度ゆえ、現場には、はっきりと抵抗の意思を示している野宿者を除けば、ほとんど当事者はいない。建設局から東京都福祉局が呼ばれ、福祉局から新宿区福祉事務所が呼ばれ、新宿福祉からNPOが呼ばれたらしい。現場で立ち会っている新宿福祉事務所職員に、これを排除だと思わないのか?と聞いたところ、「排除ではないとは言えない」との答え。それならば、何のために福祉は来ているのか?と問うと「困っている方がいると思って」との答え。困らせている原因をつくっているのは建設局ではないか、追い出しには協力できないとなぜ同行を拒否できないのか、と言うと黙ってしまった。
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