6月、東京都建設局第三建設事務所(三建)は、道路工事を名目に約30人の野宿者を立ち退かせた。しかし、強引な追い出しに抵抗し、現地で生活を継続している人もいる。
三建はその人に対して、6月18日には法的根拠なく所有物を撤去しようとし、25日には複数人で取り囲み撮影しながら荷物の移動を行うよう強く迫り、7月2日を期限とした撤去警告書を手渡した。
しかし、その場所で工事が始まるのは9月以降の見込みである。本人は「工事には協力する」「工事が始まる前には移動する」と再三、意思表示をしている。私たちは無用な衝突を避けるべく話し合いによる解決を求めてきたが、7月3日、三建は「ねる会議とは今後話す機会はない」と言い放ち、これを拒否している。そのため、当事者は、いつ三建が暴力的・強制的な手段に出るかわからない不安と緊張を強いられている。
7月9日、私たちは当事者とともに三建を訪問。
①当事者の暮らす場所で、実際に工事が始まる1週間前に声掛けすること(そうすれば移動に応じること)
②それ以前に強制的に荷物を撤去や移動したり、それを強要したりしないこと
③工事について私たちの認識が違っているならば、具体的な情報を提示したうえで丁寧に話し合うこと
を求める申入書を手交した。
私たちの要求はシンプルだ。実際に工事が始まるときには移動するので乱暴なことはしないでくれ。
三建に対して私たちは7月14日までの回答を求めている。
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