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2015年9月23日水曜日

公開質問状への長谷部区長からの回答


私たちの公開質問状に対して9月7日づけで、長谷部健区長から回答がきました。
回答期限は9月4日だったので、私たちは、9月7日に質問状を受け取った渋谷区総務課に出向きました。
担当者は状況を把握しておらず、どこかで止まっているようだ、今後出す予定、などと話が2転3転したあげく、今日公園課が郵送します。
 さて、回答は届きました。しかし、区長は誤解されているようですが、私たち守る会は「直接の話し合いの機会をこれまで何度も提案」されたことは全くありません。
また、この回答への返信は改めてきちんとしたいと思います。

2015年9月22日火曜日

洗って干す会、晴天なり

まるで夏が戻ってきたかのような晴天。参加者8名。
それぞれが手で洗って絞って、思い思いの場所に干しました。
Tシャツ、タオル、ズボン、靴下、トランクス、靴。
干した後は、段ボールをひいて乾くのをのんびり木陰で待ちました。読書したり、将棋をさしたり、散歩したり。
強い日ざしを浴びて、洗濯物はどんどん乾く。
野宿をしていると、なかなか洗濯をして干す場所がありません。
公園で干していると撤去するように警備員に言われたり、気が気ではありません。
今回は、妨害もなく16時すぎにはほぼパリっとした具合に乾燥しました。
天気にも味方されて、「洗って干す会」は大成功。




2015年9月18日金曜日

宮下国賠高裁でも勝利判決です

裁判長が「本件控訴を棄却します」と小さい声で言った時、傍聴人からは自然と拍手が湧きあがった。
渋谷区の控訴が裁判所によって全面的に却下された瞬間だった。

今回の判決では、公園封鎖に伴い渋谷区が野宿者を担ぎ上げて移動させたことは「被控訴人の意思に反するものであるから、直接強制に当たるというほかないものである」とし、その違法性を地裁判決より詳細に厳しく断じている。
また、ナイキ化計画が1、議会の議決を経ていない2、競争入札していない、ことより地方自治法違反であるとの地裁の画期的な判決は、高裁においては判断をしないことによって、維持された。

高裁判決は、強制排除の違法性を精緻に述べ、地方自治法違反を維持させたことによって、渋谷区にとっては全面的に敗訴、わたしたち原告にとっては勝訴になった。

判決後に記者会見を開いた。
弁護士による裁判と判決の説明の後に、元宮下公園野宿者(被控訴人)のコメントが読み上げられた。
「このような判決が出て良かった。弁護士の方々、支援をして下さった皆様のおかげです。とても感謝しています。裁判については、渋谷区から提出された強制排除を撮影したビデオの存在が大きかった。おかげで渋谷区の嘘が裁判の中で明らかになり被告は嘘がつき通せなくなった。」(一部抜粋)
のじれんからは「再開発・オリンピックを梃子にして強まっている野宿者に対する排除の歯止めになる判決だと思います。」
当会からは「ナイキ化計画の非民主的なあり方が違法とされたことは意義が大きい。渋谷区には社会的にきちんと謝罪してほしい」。宮下公園アーティスト・イン・レジデンスからは「渋谷区では口あたりのいい美名のもとに商業主義的な再開発が行われているが、公園は利用者がつくるものなのでやめてもらいたい」とそれぞれ原告がアピールした。
その後、記者から今後の予定などの質問があった。

地裁につづく高裁での判決により、渋谷区はナイキ化計画、野宿者排除、新宮下公園等整備事業、を厳しく問われている。
ナイキ化計画の首謀者は現区長の長谷部健氏であり、新宮下公園を現在推進しようとしているのも長谷部氏である。
宮下国賠は、過去の話だけではなく、現在そして未来に関する裁判であり判決である。

今まで裁判に多大な支援・注目いただきありがとうございます。

19日には、判決をうけて報告会があります。
ぜひ、お越し下さい。

判決文(被控訴人氏名は伏せました) http://tinyurl.com/pchtrp2

2015年9月13日日曜日

9.19 宮下公園 東京高裁控訴判決 報告会

無料でいられる公園をかえせー! 夜もいられる公園をかえせー!

9月19日(土)20:30~ 宮下公園・大階段付近 
 
・原告からのあいさつ、
・ビデオ上映( 裁判によって渋谷区が明らかにした元野宿者の強制排除の映像、2013 年14 年渋谷区が年末年始公園強制封鎖の映像、2010 年工事前の宮下公園の映像など)

9月17日宮下国賠判決後、記者会見を行います

詳細未定です。
近日アップします。

2015年8月26日水曜日

新宮下公園整備等事業が第3回本会議に提案されず

長谷部区長は5月27日記者会見で、第三回定例本会議に三井不動産との基本協定案などの条例案の提案を行うと表明していたが、9月8日から行われる本会議に提案はされなかった。
今後の動きを注視していきたい。

長谷部健渋谷新区長に公開質問状を出しました

長谷部健区長に宮下公園を巡って公開質問状を出しました。回答期限は9月4日です。

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長谷部健渋谷区区長殿
2015年8月24日

私たちは、みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会、です。
2011年4月21日、当会を含んだ原告が渋谷区に対して提訴した宮下公園の国家賠償請求裁判は、2015年3月13日に東京地方裁判所による判決を迎えました。判決は、宮下公園のナイキ化が「負担つき寄付」にかかわらず議会の議決を行っていないこと・競争入札が必要であるにもかかわらず随意契約であること、が地方自治法違反にあたることを指摘し、2010年9月15日の宮下公園封鎖時の野宿生活者の排除は「直接強制」にあたり国家賠償法上違反であることを認定し、賠償金の支払いを命じました。新区長は、この判決を真摯に受け止め、即刻上訴を取り下げるべきだと当会は考えます。
以下の諸点について、事実・見解を明らかにすることを新区長に求めます。

1 宮下公園ナイキ化計画への関わりについて

a 2004年5月渋谷区区立美竹公園にナイキジャパン社によってバスケットコート(ジョーダンコート)が寄贈されました。この寄贈について区長の提案により実現させたことは度々述べられています(注1)。区長とナイキジャパン社の関わりについて明らかにしてください。
b 宮下公園のナイキ化計画について、区長は「自主提案してって俺がケツをたたいたわけ」「彼らに具体的なプランを作ってもらって提出してもらったって感じかな」(注2)と発言されています。この計画においてナイキジャパン社と渋谷区の間を取り持った役割について具体的に明らかにしてください。
c 2007年9月12日のナイキジャパン社・アトリエワンによる渋谷区区役所でのプレゼンテーションには出席しましたか?また、その席ではどのようなやりとりがありましたか?
d  ナイキジャパン提案書では、公園内に10メートル四方以上の広告板を3面、ナイキジャパン社のイベントスペースが設けられ、他者の実践するイベントについてはナイキジャパン社の事前確認と承認・否認の権利を提案しています。また、ネーミングライツ選定委員会議事録から年間200日位の優先的使用を提案していることが分かります。区長はナイキジャパン社に提案させた立場として、提案内容を掌握していましたか?また、その内容についてはどのように考えていたのですか?

2 宮下公園に居住していた野宿生活者について

a 宮下公園に2007年当時、野宿生活者が小屋やテントなどで生活していたことを認識していましたか?区長は野宿生活者の存在を認識していたとすると、それらの人たちの人権や生活を無視して計画を発案したことになります。また、認識していなかったとすると、現状についての把握も行わず計画を無責任に発案したことになります。これらの意見に対する見解を明らかにしてください。
b 2008年2月6日提出の宮下公園に関するナイキジャパン提案書によると、当初の2008年4月8日から工事を行う予定を立てていたことが分かります。また、渋谷区は区報その他によって、2009年9月から宮下公園の工事を行うと広報しました。しかし、渋谷区が同公園の野宿生活者に対して、曲がりなりにも意向を調べ始めたのは2009年9月9日以降です。これらのことから、渋谷区が同計画で深甚な影響を受ける同地の野宿生活者のことを軽視していたことが明らかです。当時、これらのことについて区長はどのような対応を区に求めていましたか?
c 区長は2007年度から2010年度にかけて都市環境委員会の委員を務めています。しかし、委員会の中で宮下公園・宮下公園の野宿生活者への配慮について発言は全くしていません。関連する予算特別委員会都市環境分科会2010年3月19日において「新しくやっていくに当たっては誠意を持って対応していただくということをお願いしたんですが、大分誠意は尽くされているのかなという気もちょっとしてきたり。ただ、どこかで線を引くという言い方をしちゃいけませんけれども、何か行政のほうも考えなきゃいけないんじゃないかなという、今、それだけを聞いている情報だとすごく感じます」と不明瞭な発言をしています。この「お願い」はいつどこで誰にされたものでしょうか?また「線をひく」「行政のほうも考えなきゃいけない」というのはどういうことを指しているのでしょうか?(なお、この分科会において小澤公園課長が(ホームレスが)「今、現実にいらっしゃるのは、上の部分で1名でございます」と発言したのは明白な誤りです。渋谷区調査で2010年1月14名、2010年8月4名)
d 前述の判決において、2010年9月15日の公園封鎖時の野宿生活者の排除が「直接強制」として違法を認定されています。区長が提案した宮下公園のナイキ化は野宿生活者の強制排除を伴うものであったと法の場で審判が下されたことになります。一方、区長は区長選挙立候補時に「ホームレスの排除を推進している議員だと言われていますが、まったくそんなことはない」(注3)と述べています。矛盾していると思いますが、見解を明らかにしてください。
e 2010年2月、渋谷区は宮下公園の1F遊歩道脇に小屋を設営し宮下公園内の野宿生活者に対して移転を強制しました。その小屋へ移った方のうち少なくとも5名が熱中症などで亡くなっています。宮下公園内に比べ、移転先の小屋の立地には樹木などがなく通気性も悪いことは当会で指摘していました。どうお考えになりますか?
f 区長と同会派であった伊藤毅議員は、2010年4月20日宮下公園を訪れ「もしホームレスが園内から立ち退かなければ強行手段に出ざる終えないだろう」(注4)と言い、2010年6月11日区議会において「どうしても話し合いで解決できない場合には、「反対団体の強制撤去もやむなし」と考えております」と述べています。これらの発言は、「直接強制」につながりかねない危険なものだと考えますが、区長の見解を明らかにしてください。
3 「みやしたこうえん」について

a 前述の判決において、ナイキジャパン社との契約が地方自治体法違反と認定されたので、宮下公園内の施設は違法工作物になります。どのように適法状態へ回復しようと考えていますか?
b 「みやしたこうえん」は、以前の公園に比べ、特定の目的でしか使えず、また、有料化することによって特定の人たちしか利用できないスペースが拡大しました。また、2010年5月以降、数千人規模の集会も行われていた集会場の占有許可条件に使用人数上限300人の制限が加えられました。以前の公園と比べた時(特にフットサル場が出来る2006年以前)、このことをどう評価されるか明らかにしてください。
c 宮下公園整備計画(案)説明会などや都市環境委員会(2009年7月16日)などで、夜間施錠は運動施設に限り公園全体は24時間開放すると渋谷区は説明してきました。また、当会は同様の説明をリニューアルオープン直前まで区側から受けてきました。しかし、オープン後から現在まで公園の夜間施錠が続いています。公園は24時間利用者に開かれているべきだと考えます。夜間施錠を続ける意図を明らかにしてください。
d 2014年7月以来、「みやしたこうえん」には集会などに使用する広場を中心に監視カメラが設置されています。利用者のプライバシーを侵害する監視カメラをただちに撤去するように求める声明に対する賛同署名(341筆)を2014年9月16日に当会は渋谷区(前)区長などに提出しています。区長は撤去するおつもりはないのでしょうか?

4 新宮下公園等整備計画について

a 区長が同整備計画の概要について聞いたのはいつですか?
b 2015年3月本会議において継続審議(実質的に廃案)になった同整備計画について、区長は「9月の定例区議会に(事業候補者との基本協定案などを)再提出したい」と発言しています。その理由を明らかにしてください。
c ナイキジャパン社による「みやしたこうえん」は2011年4月に、契約期間は10年でリニューアルオープンしました。約半年間の工事(公園閉鎖)、及び施設費用だけで約2億5千万がかけられています。東日本大震災による被災地の資材不足の中での工事でした。同整備計画は「みやしたこうえん」を更地にして新築するものですから、これらの資源や公園閉鎖が無意味になります。宮下公園のナイキ化を立案推進した区長が、今度は新整備計画を推進するのは一貫性がありません。見解を明らかにしてください。
d 宮下公園の耐震性に問題があることは、2008年9月に東急建設株式会社一級建築士事務所の渋谷駐車場耐震診断で明らかになっています。渋谷区とナイキジャパン社が、公園を大規模改修するにあたって、耐震補強を行わなかった点も不自然かつ無責任です。また、宮下公園の耐震補強を区の財政から支出すれば、現在のような資源の無駄で一貫性に欠ける整備計画をたてる必要はありません。宮下公園の耐震補強にはいくらかかり、それを区の財源で賄えない理由を明らかにしてください。
e 同整備計画において、ナイキジャパン社はどのような関わりを持つ予定ですか?区長と同社の関係から考えても、区長が同社に何の相談もなく計画を推進することはありえません。同社との間でどのような話し合いが持たれているか明らかにしてください。
f 宮下公園の1F部分には、2011年、ナイキ化計画を推進する渋谷区自ら作った野宿生活者のための小屋があり、そこで暮らしている人たちがいます。同整備計画においてどのような対応を考えているか明らかにしてください。
g  同整備計画検討委員会の議事録・資料を早急に公開してください。

以上についての区長からの回答を9月4日までに書面で下記連絡先宛てに求めます。
なお、当質問状及び回答は広く公開します。

連絡先 みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会 
〒150-0011 東京都渋谷区東1-27-8-202のじれん事務所気付

注1 who real is it 長谷部健インタビュー2009年1月13日http://goo.gl/UYgMZJ
注2 「公園は誰のもの?宮下公園の事例から」2012年2月2日インタビュー(桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部)
注3 渋谷区区長選挙公開討論会発言2015年4月18日
注4 CNN2010年5月20日Kenji Hall記事http://goo.gl/CBwgbe
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2aの「そられ」を「それら」に訂正しました。

★★洗って干す会★★

大好評のねる会に続いて、洗って干す会、を宮下公園で開催します。

9月6日(日)昼11時 宮下公園新階段下集合(雨天中止)

自分で洗える分の洗濯物を持ってきてください。
詳細は現地で。
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9月6日は悪天が予想されるため(乾かないため)順延します。

9月20日(日)昼11時 宮下公園新階段下集合(雨天中止)に開催します。

ご了解ください。