渋谷区長谷部健区長
渋谷区防災課行廣勝哉課長
申し入れ
野宿者のために、雪、雨風をしのげる場所を開放してください。
現在、新型コロナウィルス感染症緊急事態宣言が発令されています。これによって、経済活動が制限されているにもかかわらず、適切な行政支援や生活保障がないために、多くの人たちが野宿状態にあります。
渋谷区では毎年、寒さの中で、野宿者たちが亡くなっています。冬の間、一晩でも、雪や雨、風に当たって過ごすことは、体力を奪われ、死に至ることがあります。野宿者が少しでも雨風しのげる場所があれば、救える命があったはずです。現在、区が管理する屋根のある場所が、充分に用意されていません。それどころか、渋谷区はこれまで公園を突然封鎖し野宿者のテントや荷物を排除してきました。これについて、第二東京弁護士会が「人権侵害に該当する」として区に勧告しています(2018年)。この勧告を無視するように渋谷区はその後も、仮庁舎の取り壊しにともない、少しの雨ならしのげていたスロープ下の寝場所を、2019年6月2日朝突然閉鎖し、そこにあった野宿者の荷物を撤去するという、同じやり方で野宿者を排除しています。公共の場所を追い出された野宿者たちは、街のビルの軒下や地下にもぐるしかなく、民間警備員とのトラブルも生じることとなっています。
これらのような状況を、渋谷区は見て見ぬふりをするのではなく、野宿者のために、夜、雨風をしのいで過ごせる場所を、開放してください。今年は例年に比べて寒いと言われています。野宿者にとって冬の雪、雨、風、低温は、命が危ぶまれる大災害です。冬の間、庁舎内の一階を開放する等、人命優先の対応を早急に求めます。
ねる会議
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