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2019年11月1日金曜日

10月28日 避難施設での野宿者受け入れについて防災課へ聞きに行く

●ゆきひろ課長が野宿者に不愉快な思いをさせたことを謝罪、今後はきちんとスムーズに受け入れることを約束しました!

まず、台風19号の時の避難施設の対応について私たちの経験を話しました。
台風前日の11日夕方、ねる会議で防災課窓口へ訪問、また、夜7時に電話連絡し「避難施設で受け入れる」「各施設に連絡した」ことを確認する。
12日10時、神南小学校で「地域区民以外は受け入れる事は出来ない」「防災課から聞いていない」「3箇所(自主避難施設)に行ってくれ」といわれる。防災課へ行ったら、「受け入れる」とのこと。職員の同行のもと、神南小学校の体育館に避難した。12日12時、代々木八幡コミュニティセンターでは「今後は、ひがし健康プラザへ案内する。そのような人たちはひがし健康プラザで受け入れると聞いている」と言われた。暴風雨だし遠いのでこちらで受け入れてほしいと言ったところ待たされ、全避難所で受け入れる事になったと告げられる。大部分の野宿者は14時に廊下から部屋に案内される。

以下、わたしたちと防災課長との問答をまとめました。
〈ねる会議〉不適切な対応になった経緯を聞かせてほしい
〈ユキヒロ課長〉まず、みなさんに不愉快な思いをさせてしまった事を申し訳ないと思っている。11日にみなさんから言われて、渋谷区としてホームレスの方々を受け入れる事にした。それまで認識していなかった。11日のその時点では、渋谷川氾濫と八幡の崖崩れの危険から、自主避難施設の三箇所(ひがし健康プラザ、地域交流センター恵比寿、代々木八幡コミュニティセンター)を開設した。同日夜、避難所(小中学校など。福祉避難所を含め9箇所)も追加で開設する事に決定した。
〈ねる会議〉台風の前にわたしたちは話したのに、野宿者に対してなぜ今回のような事がおこったのか。
〈ユキヒロ課長〉渋谷区としてはホームレスの人たちを受け入れるとしていたが、11月夜、非常にバタバタしていたので、情報が共有できなかったかもしれない。12日神南小学校での対応については、渋谷区の防災体制の観点から、帰宅困難者と区民を分けており、今回は帰宅困難者受け入れ施設は開設していないため、そのような対応になってしまったのかもしれない。代々木八幡の対応は、どうして職員がそのように言ったのかわからないが同所は避難者の想定数を20人ほどしかしておらず、ひがしはもっと多く備蓄があり受け入れる事ができるので、そのように言ったのかもしれない。自主避難施設であった3カ所を管理している渋谷サービス公社には、野宿者受け入れについて徹底するように伝えた。他の場所については一応は(区職員に)伝えていたが、施設の管理者がいて、小中学校は学校の先生が施設管理者だったりして、また町会の自主防災組織の方もいて運営していて、周知ができなかった。
(ねる会議)ホームページ上では、避難所と自主避難施設を区分けしていなかったが。
避難所はぎりぎりまで開設するつもりがなかった。でも風の害もあるだろうと思って、まんべんなく避難できるようにした。実質的には、自主避難施設だった。
(ねる会議)自主避難施設は区民以外の利用を想定していないのか
(ゆきひろ課長)そこは微妙なところでグレーですが、例えば台風で暴風雨が吹いているときに新宿区民の方が渋谷区の施設に来られても人命の観点から拒否はできません。今回はホームレスさんだけではなくて、そういった方も受け入れることにしました。今後どうするかは計画の見直しや運用も考えていく。でも、渋谷区としても人命優先で考えたいので、大きな災害があれば、みなさん(野宿者)を避難所に受け入れるようにさせていただくという考えです。
(ねる会議)最初の受け入れの時みたいなイザコザがあると、野宿者はいろいろと嫌な思いをしているから、行く気持ちが奪われてしまう。
(ゆきひろ課長)次回からは、スムーズに受け入れられるようにしたいと思います。
(ねる会議)人命第一ということは了解したが、野宿者も区内に継続的に居所として住んでいるので、帰宅困難者というよりも区民として考えていただいた方が実態にあっていると思う。
(ゆきひろ課長)そうですね。
〈ねる会議〉他の区のホームページは、区民以外は利用できないなどと記載していてない。自分は入ってないと考えてしまう野宿者もいると思う。今回、最終的に実質は自主避難施設にすべてがなったことからも、こういう記載をしない方がいいと思う。
〈ユキヒロ課長〉渋谷の住所を書いていただければ、住民票を見せてくださいということまではやりませんので。区民というのも考え方かなというのも1つあると思います。今後、誤解がないように運用も考えさせていただきたいと思います。ただ、渋谷区の事情としてはあまりオープンにどなたでも来てくださいとなると備品もないですし。でも、渋谷の皆さんについては受け入れると決めています。
〈ねる会議〉避難施設の名前・住所・連絡先を記載する欄が丸見えだった。プライバシーに問題がある。
〈ユキヒロ課長〉そのへんもプライバシーに配慮して改善していく。
〈ねる会議〉避難場所のアナウンスは?ラジオを聞いていたが避難場所が分からなかったという意見もあった。ひがし健康プラザは野宿者が来たか?
〈ユキヒロ課長&職員〉12日10時15時、防災放送した。しぶやのラジオ(FM87.6)ではずっと流していた。ホームレスさんかどうかは本人に聞いていないが、ひがし健康プラザでも、そのような方が来たと聞いている。
〈ねる会議〉野宿者にとっては役所レベルで認定する災害以外、少さい台風や雪でも命に関わることがある。高リスクであることを認識していただきたい。渋谷区福祉課が紹介した施設は貧困ビジネスのひどい施設もあり、多くの野宿者たちは路上に留まる。緊急事態は建物に避難しなければならないときはある。
〈ユキヒロ課長〉渋谷区の防災計画の中では雪という話はないのですが、みなさんの話は分かりましたので、全庁で共有させていただきます。
(ねる会議)そういう場合も追い出したりしないでください。
(ゆきひろ課長)今回、ほんとにいい課題という風に我々も感じています。今後はきちんとスムーズに受け入れられるようにしていきます。
〈ねる会議〉テントにいるのは危なかった。枝が落ちてきて怖かった。テントに居続けた人もいるけど、わたしは避難できてよかった。命が大事だ。精神的にも良かった。避難所は風が入ってこないし、濡れないし。濡れたら大変だった。寒くなるし。避難所は静かでよかった。助かった。毛布は、暖かかった。避難場所は命をつなぎとめる。
(ねる会議)みんな我慢して利用を諦めてしまうので、開けています、という態度を見せてほしい。
(ねる会議)自分の中にある差別意識に気が付いてほしい。これはいかんな、という戒めが必要。
(ねる会議)現場の職員から最初は招かざる客みたいな扱いを受けて差別的に感じたが、上の方針が変わるとすごく対応が変わった
(ゆきひろ課長)渋谷区も今回の台風で方針を決めました。それについてはみなさんご安心していただければと思います。対応を徹底していきます。

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