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2019年6月13日木曜日

Bさん勾留理由開示公判傍聴記(2019年6月11日 13:30~401号法廷)

「警備法廷を使用するから」と期日変更を言われていたが戸館弁護士の尽力で当初の予定通り開かれました。
荷物の持ち込みが許されず、何重もの厳しいチェックをされ、人数がそろうまで廊下のどこにどう並んで待つかまで強く指示されるという失礼な扱いを受け、予定の時刻を過ぎてからようやく中へ入りました。
傍聴席の床に赤い錆が残る空間があり、椅子5席分が減らされていて、座れる席は15席。私たちは抽選で11名傍聴席に入り、外れた者は法廷前で待機。
Bさんが手錠腰縄状態で入廷。それを見たくなくて下を向いていたのですが、他の人から聞いたところ、紙に「傍聴ありがとう」「 タバコ吸いたい」とメッセージを書いて後ろ手に持っていたそう。
吉田弁護士が大阪地裁判決を例にして手錠腰縄で入廷させることに抗議。退廷時にしないように要求しました。
本来なら当然のことだが珍しく勾留状を発付した本人、赤松裁判官が出て来るも、内容が確認できない、手元にないからわからない、証拠の内容にわたるので答えられない、端的に何を聞きたいのでしょうか?とのらりくらり。
私人逮捕なのか否かという基本的な質問すら、内容が今は確認できない、記憶にない、ときわめて粗雑な回答。
思わず「裁判官しっかり仕事をしろよ!」と声を上げた者には、急に態度を変え声を荒げて退廷を命じる裁判官。
戸館弁護士の意見陳述は、まず、警備法廷について被疑者と傍聴人に対しての予断と偏見として厳しく批判。勾留状を発布した本人であるにもかかわらず答弁が抽象的で質問に答えていないと裁判官を追及しました。住所不明との勾留理由に対しては、警察が自宅への家宅捜索をしている矛盾を指摘。勾留理由の根拠のなさを浮き彫りにしました。吉田弁護士は、公務執行妨害との被疑事実は、違法な公務である以上成立しないとの説得力のある論陣を張りました。拍手した傍聴者をまたも声高に裁判官が 退廷させました。
つづいて、Bさんが、裁判官や検事に向けて堂々とした態度で意見を陳述しました。まず自分と関係ないところから物を押収した問題を指摘。また、経緯を順に述べながら渋谷区と警察のいい加減さ、勾留状を出した裁判所の矛盾、勾留理由のなさを整然と突いて行き、誤認逮捕は防げたこと、逮捕・勾留によって被る具体的な不利益、署内での検閲などを力強く訴えました。
途中から裁判官から何度も切り上げるよう言われ、渋谷署内での虐待の話しに入ろうとしているところ(陳述開始から17分頃)Bさんに退廷命令が出され、警官に手足を取られ仰向け、宙に浮いた状態でドアの向こうへ連れ去られました。傍聴席からも激しく抗議の声が飛び交い、2名が羽交い絞めで退廷させられました。
ドアの向こうからBさんの「ありがとう!」の声が聞こえました。2時34分閉廷。あまりの酷さに、最後まで残った傍聴人はそれまでずっと我慢していた不満を裁判官に向けて口にしながら法廷から出ました。
もう少し勾留するに値する理由らしいものがあるのかと思いましたが、やはりなかったです。
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追記
翌日、接見で、退廷時の様子を聞くと、暴れるな!と言いながら放り投げられ、腿のところに蹴りを数度入れられたとのこと。まだ少し痛そうでした。無抵抗なBさんへの暴力は許さない!

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