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2019年6月9日日曜日

6.2渋谷区仮庁舎野宿者排除弾圧救援会声明

渋谷区による野宿者の強制排除を許さない!
渋谷警察署は不当逮捕した2名の仲間を直ちに釈放せよ!

 62日(日)の朝、渋谷区は大勢の職員・警備員を配置し、監視の私服警官らが取り囲む中、第二仮庁舎を抜き打ちで施錠し、そこに寝泊まりしていた野宿者の荷物・生活物資の一切を強制撤去することで、有無を言わせぬ追い出しを図った。この暴挙に抗議する過程で、2名の仲間が「職員に対する公務執行妨害」として、区と結託した渋谷警察署に不当にも逮捕された。私たちは直ちに「6.2渋谷区仮庁舎野宿者排除弾圧救援会」を立ち上げ、渋谷区と警察署を追及するとともに、2名の即時釈放に向けて救援活動を開始した。


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 仮庁舎周辺は、三井不動産による巨大ホテル・商業施設の建設を強行するために2年前、渋谷区が強制封鎖した宮下公園から追い出された野宿者たちが、代替地を求めて交渉し移り住んだ場所だ。今年115日に新庁舎がオープンし、仮庁舎での業務が終了してからも、野宿当事者と支援者でつくる「宮下公園ねる会議」が引き続き、強制的な荷物の移動や施錠をしないよう、渋谷区との交渉を粘り強く続けてきた。総務課・庁舎管理課長ら担当者は住民説明会で「65日から仮囲い工事をする」と説明、移転先を求める野宿者らの個別事情を無視して「福祉に相談に行ってください」とひたすら繰り返してきた。そして「強制撤去するつもりか?」の問いに「自主的に移動していただけるものと信じている」と回答したその矢先の、今回の暴挙である。工事開始日の3日も前に、抜き打ちで封鎖、強制撤去。しかもその陣頭指揮を執ったのは、2010年、宮下公園の抜き打ち封鎖の際に野宿者を担ぎ上げ暴力的に排除し、国賠訴訟で違法判決が下された職員らだった。彼らは9年前の自らの行為を反省するどころか、「何とでも言えや」などとうそぶき、荷物の撤去をしないようにと要求する者を荷物ごと庁舎内に押し込むなど、暴力的かつ居丈高にふるまった。そして、それに抗議しようとした1名を警察に逮捕させた。また別の職員は、荷物の強制撤去の法的根拠を問う仲間の追及から逃げ回り、警察を大声で呼びつけて、公務執行妨害で逮捕させた。これらは明らかに、警視庁・公安二課・渋谷署と渋谷区が示し合わせての弾圧と言わざるを得ない。

 仮庁舎解体後の美竹公園を含む敷地には、新たに再開発計画が浮上している。オリンピック・パラリンピック施設が集中する渋谷において、明治公園、宮下公園に続いて今回の野宿者排除は行われた。この動きは都内各地に波及しつつある。これ以上、貧しい者たちの居場所を奪わせてはならない。声を上げる者たちの口をふさいではならない。

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 逮捕された2日の夜遅く、Aさんは田園調布署に移送され、Bさんは渋谷署に留置された。私たちは仲間の分断を図る分散留置に抗議する。

 64日、5日の両日、東京地裁は検察側の勾留請求をそのまま鵜呑みにして、Aさん、Bさんに対し、相次いで10日間の勾留を決定した。警察、検察、裁判所一体となったこの決定に、私たちは強く抗議する。2人の仲間の長期勾留を許さず、一日も早く私たちの元に取り戻そう。



                              201968

              6.2渋谷区仮庁舎野宿者排除弾圧救援会


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●6.2渋谷区仮庁舎野宿者排除弾圧救援会(シブカリキュウ)結成!
 不当逮捕された2名を一刻も早く取り戻すため、救援活動にとりくみます。
 みんなの宮下公園を守るブログ http://minnanokouenn.blogspot.com/
 にて随時発信予定、ご注目お願いいたします。
 連絡先メール;宮下公園ねる会議 minnanokouenn@gmail.com
●救援カンパにご協力お願いいたします
 渋谷のじれんの口座をお借りします。
 カンパ宛先 : みずほ銀行渋谷支店(普)9095210「のじれん」
       郵便振替口座00160-1-33429「渋谷・野宿者の生活と居住権をかちとる自由連合」
 ※「救援」の旨、明記ください。
 ※「救援」と記載できない場合、振込み金額の末尾が9円になるよう(例「1,009円」)
   にしていただけると大変ありがたいです。お手数おかけします。





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