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2021年2月27日土曜日

2月20日 JOC前でオリンピックに抗議!

 


2月20日(土)、「ねる会議」は、オリンピック災害おことわり連絡会(おことわリンク)が主催するJOC前での抗議に参加しました。

JOCなどがつくった「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクェア」なるビルには私たちとしても深い因縁があります。 

このビルの敷地は、以前は明治公園の一部(こもれびテラス)であり、国立競技場建設のために公園から強制排除された野宿者たちが暮らしていた場所でした。2016年10月に、こもれびテラスは公園廃止して野宿者たちは移転を強いられました。

それだけではなく、霞ヶ丘アパート立ち退きも含めた、この地区での大再開発の動きには、代々木公園脇にあった岸体育会館(JOC,日体協)の移転先を探していたJOCの意向が大きく影響しています。

さて、「ねる会議」としては、こもれびテラス(明治公園)を取り返すべく、また野宿者排除を強行するオリンピックの廃止を求めるため、現地にむかいました。こもれびテラスの大部分は、現在はビルの公開空地になっています。芝生の上に、五輪マークやクーベルタン、嘉納治五郎などオリンピック関連の彫刻がまばらに散らばる空間ですが、この日は立ち入り禁止との掲示。その上、寝転び、ピクニック、飲食など禁止という張り紙までする念の入れよう。

まずは、JOC前の道路でマイクリレー。様々な観からオリンピックの問題が指摘されていました。

そして、「ねる会議」が昼から作っていた「ヤメモリ丼」の寸胴鍋を乗せた台車を先頭に、テントもかつぎながら公開空地へ乗り込みました。大慌てする警備員たち。私たちは、すぐさま芝生に座ってメシをモリ出しました。今回は汁だく親子丼。警備員たちが、ここで調理しないでください(調理はしていないけど)、とか食事をしないでください、とか大声でくりかえす。そんな時、警備を指示していた背広姿の男性が、だれも触れていないのに、アイタタタ、と叫びながら芝生の上にオーバーアクションで倒れました。さらには、(寛一)お宮のポーズで「倒された、アイタタタ」とアピールしているのには呆れかえりました。すぐに、転びこうぼうはやめろ、みんな見ていたぞ、下手な演技はやめろ、との声。大根すぎる! 寝転び禁止ですよ! 


その後、待機していたらしい警官たち30名くらいが突如登場。「排除!排除!」と棒を振り回し始めました。身体をつかんで移動させようとしてきます。せっかくの「ヤメモリ丼」をひっくり返えされた方も。どうしてくれる!! ラッパさん(歌手)はマイクを奪われましたが、オリンピック批判を地声で歌いつづける。大混乱の中、もくもくとメシをくう人も。そう、私たちにとって、メシを食うこと、寝ることは、抵抗です。



そもそも公開空地は「歩行者等が、日常自由に通行又は利用できるもの」。高さ規制や容積率を緩和するかわりに、高層ビルの不利益について市民に埋め合わせするものであるから、自由に利用できなくてはおかしい。しかも、もともと、ここは公園です。

ふたたび道路上での抗議に戻り、福島の罹災者や明治国賠原告団からのアピールなどが行われました。入国管理局が収容所で拘留している外国の人たちへの人権侵害が、オリンピックによって増大したとの報告もありました。抗議を終えようとした時、さきほど下手な演技をした男性がいたため、大勢で詰問しました。名前と役職を確認したところ、警備の責任者とのこと。JOCや日本スポーツ協会(旧、日体協)は、こんな卑劣なマネをする人間を責任者にしているようです。これがスポーツマンシップなのでしょうか?

その後、おことわリンクが呼びかけた五輪に対する抗議署名を提出するため、みんなでビル正面に向かいました。しかし、入り口前はチェーンで封鎖。

転び男が再登場

しかも、またもや転んだ男が出てきて「受け取れません」と答えました。署名受け取り拒否!? どこまで傲慢なのでしょうか。多様な意見を受け入れるふりをして、オリンピックに関して自分たちに都合がよいことしか耳を傾けないのは、森喜朗の先般の女性蔑視発言にもいえることでしたが、JOCにしても、その精神は骨の髄まで染み渡っているようです。

オリンピック解体!また来るぞ、とシュプレヒコールをあげてJOC前を後にしました。




 

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