その期限明けの6月25日、再び三建が都道にやってきた。三建は、18日に警告書を貼った荷物をゴミとして次々と車に積んでいった。そして、前回設置したカラーコーンとトラバーをA型バリケードに置き換えていった。
ほんの少し前まで人々が助け合いながら命をつないでいた場所が、ガランとした冷たい路上に変わってしまった。
しかし、すべてがなくなってしまったわけではないし、抵抗は続いている。
1軒の寝床は「所有者の意思が確認できないため持って行くな」と、新宿で活動する支援団体の人たちが交渉し、撤去させなかった。(後日、所有者の意向が確認されるまで三建が近くで保管することになった。)
もう1軒では、所有者本人が立ち退きに抗議し生活を継続している。そこへ三建が最後に回ってきて、荷物をどかせと高圧的な態度で迫った。しかし、その場所で工事が行われるのは8〜11月(そのうち10月以降になる見込み)だ。本人がはっきりと「工事には協力する」「工事が始まる前に移動する」と言っていて、平和的に調整することも可能なのに、三建はまったく聞く耳を持たない。もはや工事のためでも何でもなく、ただただ自分たちのメンツのためだけに野宿者を追い出したいようにしか見えない。所有者本人と抗議に集まった人で「こんなやり方はおかしい」と寝場所を守った。
三建は、7月2日を期限とする警告書をその場で書いて手渡し、撤去はせずに去っていった。
7月2日以降、三建がこの場所で暴力的、強制的なことを行う可能性が高まっています。
また、移動させられた人たちは、バラバラになってしまい、より居心地の悪い環境に追いやられてしまっています。天候が不安定な中、雨がしのげる場所が見つからない人もいます。
引き続き、抗議の声を寄せてください。よろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーー
抗議先:
東京都建設局第三建設事務所 03-3387-5132 メール S0000416@section.metro.tokyo.jp
東京都建設局道路管理部観察指導課 03-5320-5286
<特に伝えてほしいこと>
・野宿者の生活を破壊し人権を軽視する追い出しをやめろ
・この場所で生活を継続している人に対し、強制的な移動の強要をせず、きちんと話し合え