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2017年8月16日水曜日

最近の渋谷区(緑と水・公園課)との交渉

●8月1日 

新宮下公園事業の工事に抗議をした後、私たちは、この間の一連の整備事業側の対応について、「緑と水・公園課」に見解を聞くために赴いた。
しかし、斉藤課長(公園プロジェクト推進担当課長、2016年設置)は、三井不動産の対応は三井不動産が決めることです、との答え。吉武公園課長に至っては、3月22日からもう公園ではありません、と無責任極まる返答。宮下公園は、供用停止したばかりか、すでに廃止したと強調した。
2019年に完成した後、再び新宮下公園として指定するとの話だったが、公園の改築のはずがなぜ廃止にするのか不明だ。工事期間中は、新宮下公園事業について渋谷区は責任もなければ発言権もない、というのでは公共を担う行政の態度とはとうてい言えない。三井不動産に対して、あまりに弱腰で、公園を丸投げして平然としている渋谷区が情けなくすらなってきた
私たちは、三井不動産の対応・発言は差別であること、企業の差別に対しては行政は是正を求めるべきであること、しかも今回は公共性を持つ公園事業のパートナー企業であること、を訴えた。
斉藤課長は、うーん、と煮えきらない返事をしつつも、事実確認を三井不動産に行うことを約束した。
また、宮下公園整備事業準備室は三井不動産の下にあると言いながら、対応するのが社員ではないことについて疑問を呈した。それについても、斉藤課長は確認をするとのことであった。

●8月9日

斉藤課長にアポをとり1日に続いて交渉を持った。
斉藤課長が三井不動産に確認を行ったということであったので、まずは、宮下公園整備事業準備室について聞いてみた。しかし、三井不動産として設置した責任ある窓口であるとしか斉藤課長は答えようとしなかった。担当者が三井不動産の社員ではないのはどうしてか、と聞いても、答える立場ではない、との返事。ただ、準備室には竹中工務店の社員はいないという話だった。竹中工務店の解体工事について渋谷区は何も把握していないとのこと。
今交渉の最大の課題であった、三井不動産の差別発言・差別対応について聞いてみた。斉藤課長は、三井不動産がそのように対応したと認めたと言った。そして、それは三井不動産の判断なので、意見を伝えることしかできない、と斉藤課長。差別について渋谷区は取り組むと言っているではないか、是正を求めるべきではないか、と言うと、公園部局ではなく人権をやっているところが対応すべきこと、と斉藤課長。渋谷区全体が対応すべきで、それには公園課も含まれるのではないか、と反論すると、三井不動産に意見をお伝えしていますし、三井不動産として意見は承るということです、と斉藤課長。そのような差別的な企業と渋谷区は一緒に事業をやるのかと問わざる得ない、と言うと、吉武課長が、状況がわからないので差別的な言動があったかなんて判断できない、と口を挟む。録音物を出しますよ、というと、吉武課長は、われわれは判断基準もない、あなたたちの一方的な主張で渋谷区として判断ができないし、私たちに言われても、と言い出す。渋谷区の課長さんじゃないですか何で判断できないの?と言うと、われわれは差別をしないがあなた方の主張だけで判断できない、と吉武課長。三井不動産は、発言を認めているのでは?というと、斉藤課長が、確認したのは、三井が申入書を受け取らないということ、理由が社の方針であるということだけと言い出した。なんと!!斉藤課長は自ら行うといっていた、野宿者・支援者の申し入れ書を受け取らないという準備室(三井不動産)の対応について事実確認を行っていなかった。
では、その部分を事実確認をしてから渋谷区としての判断をしめしてほしい、というと、事実はあったんですよね、確認するまでもないのではないですか、と斉藤課長。吉武課長が、一方的な主張だから判断できないと言っていたのと食い違いがものすごい。
斉藤課長は、課長といっても人権問題に対する解釈は専門的ではないので思いつきで言うのは適切ではない、と再び言う。では、しかるべきところ、人権問題をやっている部署と相談してください、と言う。企業の差別的な対応について区が対応するってあるんですかねぇ、と斉藤課長。大いにあるっていう話をずっとしていたのに。嘘や方便を使うことが少ない人のようだが、責任をもって公務にあたるという根本が緩んでしまっているようだ
協定においても、事業主が公共性をもっていることを十分に理解することを求めていますよね、というと、斉藤課長は、三井不動産はそれを理解した上での対応だと言っています、と答えた。
大きな問題でしょ、企業から野宿者だから支援者だから関わりませんと言われているのは、と言うと、それは三井不動産の方針だからとしか言えません、と斉藤課長は小さな声。渋谷区としてどう考えるのか、きちんとやってほしい、と言うと、再び、吉武課長が口を挟み、区としてはずいぶん工事の邪魔されたと思っているよ、と言い出す。話をズラすのは、吉武課長の高等戦術なのだろうか。狭い職務の中で抗議活動は邪魔としか見えないようだ。
私たちは、企業がこのような差別対応をしていること、その企業が公園整備という渋谷区の公共工事を担っていること、そのことについての渋谷区の見解と三井不動産への姿勢を改めて聞くために公園課に訪れることを伝えた。

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