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2020年9月29日火曜日

2020.9.13三井不動産は追い出しやめろ!宮下公園とりかえすぞ! 24 時間あけろデモ、大成功! (ねる会議)


 2017年の宮下公園強制封鎖以降、ほぼ毎月13日(ミツイ31をひっくり返すぞ)とやってきた三井不動産抗議行動。今月9月13日は日曜日。すっかり様変わりしたとはいえ、宮下公園はみんなの公園だ!ということで、宮下公園発着のデモを追求することにした。宮下公園出発のデモはたぶん2016-2017渋谷越年越冬闘争以来の約4年ぶり? 再開発後の宮下公園では初のデモ!


 もともとデモや集会に広く利用されてきた宮下公園は、渋谷区と三井不動産による公園敷地まるごと再開発により、三井の商業施設「レイヤードミヤシタパーク」の屋上4Fに追いやられてしまった。再開発で指定管理者制度が導入され、現在、「宮下公園パートナーズ」(西武造園と再開発をやった三井不動産の2社で構成)がタナボタ式に運営・管理を行なっている。デモや集会利用について、渋谷区公園課(いつのまにか名称から「緑と水」が消えた)は、三井不動産と基本協定を締結する直前2015年12月の区民環境委員会で、委員からの質問に当時の吉武(よしたけ)緑と水公園課長がこう答えている。
「公園機能につきましては、維持していきたいというふうなことは先ほど申し上げさせていただきましたが、委員のおっしゃる集会、デモ等につきましても、公園機能の一環かというふうに考えますので、今ある宮下公園の機能だというふうに考えますので、これは交通管理者であるとか、その他関係者とも協議をした上で、今後進めてまいりたいと思いますが、原則、基本的には、今ある公園機能については維持していきたいというふうに考えております。」
https://ssp.kaigiroku.net/tenant/shibuya/SpMinuteView.html?council_id=1153&schedule_id=1&minute_id=514&is_search=true#
 しかし、7月28日の宮下公園オープン後も、渋谷区ホームページには区立公園の使用について、「神宮通公園のデモ解散」たった1箇所しか掲載されていない。おかしい、話が違う。では実際聞いてみるかということで、別件(2020渋谷秋祭り:10月3日開催)の申請に行ったさい、宮下公園パートナーズ所長に「デモ・集会の使用」はどうなっているか聞いたところ、「断る理由はありません」とのことだった。(秋祭りでの使用に関しては、貸し出し手続きの詳細がまだ決まっていない、とりあえず内容を紙に書いて出してくれ、渋谷区と検討して連絡すると言われ、いろいろ話しているうちに以前と同じフォーマットの申請書を渡された。詳細決まっていないといいつつ、8月末の時点で9月の土日はぜんぶ渋谷区主催のイベントで埋まっていた。なんかズルくない?)。

 もうひとつ、宮下公園のデモ使用で懸念されることとして、先月8月13日の三井不動産抗議行動の終了後、終始無言の謎の警備員軍団に入園を阻止されるというとんでもない事件が起こっている(http://minnanokouenn.blogspot.com/2020/08/13.html)。屋上の宮下公園に行くには、階段、エレベーター、エスカレーターのいずれかを通らないとたどり着けないにもかかわらず、多勢の警備員に通行を阻まれ入園できなかった。これについて、利用者選別はおかしいだろということで、お盆明け8月17日すぐに渋谷区公園課に出向き、中村公園課長に27日に現地で説明することを約束させた。その日のうちに宮下公園パートナーズが「持ち込み禁止事項」を羅列した赤い掲示をあわてて大量に剥がしているところを仲間が目撃。

19日に新たに貼り直された掲示の内容を確認すると、「安全管理のため、以下の持ち込みを禁止」と書かれていたのが、「安全管理のため、以下の物を使用する為に持ち込むことを禁止」という表現に変更、持ち込み禁止物として書かれてあった「プラカード」の記載も消されていた。そして、8月27日、釈明にきた中村公園課長は、「『商業施設の管理者が、プラカードなどの使用について質問した。回答が得られなかったので膠着状態に陥った』と三井不動産から聞いている」と、事実に反する見解を繰り返した。プラカードのことなんか一言も言ってなかったぞ、ウソつき!中村公園課長には再度の確認を要請しているが、いまだに三井不動産から返事ナシとのこと。しかし、集会やデモの必需品であるプラカードを、持ち込み禁止物品からあわてて除外したということは、「ヤバイ」と気づいて撤回、持ち込み可としたのか? 

 そういうわけで、公園使用についてよく分からないままであったが、デモ・集会は憲法にある表現の自由で保障されているわけで、やるのに許可が必要であることじたい不当なので、とりあえず渋谷警察署にデモ申請に行った。宮下公園交差点出発、宮下公園内解散で用意してきた申請書を出すと、警備課係長が「宮下公園は使えるんですか?」と聞いてきたので、「所長が断る理由はないと言ってましたよ」と告げると「では確認してみます」といなくなる。戻ってきて「所長はデモについては聞いていないと言っていますよ」と言いつつ、「出発場所、『宮下公園交差点』とありますけど、『宮下公園』と書き直してください」とだけ言ってきて、申請書をあっさり受理。しかし毎回デモ申請のたびに渡しているデモ警備について①警察による写真・ビデオ撮影をやめろ②(コロナ感染対策で)2メートルのソーシャルディスタンスを保てるよう徹底しろの要請書を今回なぜか頑なに受け取り拒否、しょうがないので警務課を呼び出し請願権に基づいた請願の拒否はおかしいだろうと渡そうとしたらこれも徹底して拒否、さらに「帰れ!」と阿部衛渋谷署警務課長に恫喝されたので、桜田門の警視庁本庁まで赴き、警視庁広報課公聴係に手渡した。渋谷署はこのかん在日外国人への暴力職質で大批判を受けているが本当相変わらずしょうもないですね。


  そして迎えた9月13日のデモ当日。予報では夕方から雨だったが、とりあえず決行しようと話し合い、16じころから集まりいつものようにみんなでメシづくり。この日のメニューはトンデモミツイ丼!雨が降ってきたので雨よけテントを建て、その下で米を炊き、豚肉をガンガンゆでてハチミツ醤油をからめる。これは美味い!宮下公園内でゴール後にみんなで食べる予定だが、何が起こるかわからないので、鍋ごと台車に積んで宮下公園に向かう。

 出発場所は、商業施設の1F、宮下公園交差点のアディダスの前。宮下公園は「レイヤードミヤシタパーク」の屋上部分だけかと思っていたら、そういえば、ホテルを建てるために都市計画上、ホテル敷地を公園から削って、無理やりに足りなくなった分を増やした(2017年4月)のが、アディダス前だった。さらに、ややこしいことに、なんと7月28日オープン当日に渋谷区が公園区域の一部変更を行っており(渋谷区公示第270号)、1F地面の駅側の入り口から、以前駐輪場があり、脇に野宿の仲間の小屋が並んでいた緑道だった東京都の敷地、現在レイヤードミヤシタパークの「渋谷横丁」がテーブルや椅子を出しているエリアが、新たに「渋谷区立宮下公園」として編入されている。みなさん、1Fも公園ですよ〜!

 
  今回、デモの告知がほとんど出来ていなかったのだが、アディダス前に行くと30人ほどの参加者が!取材記者も3〜4人ほど同行。雨っぽいのに人通りは多い。レイヤードミヤシタパーク、盛況ですね〜 デモ出発前、渋谷署警備課トキトウ警備課長が「歩くのが大変な参加者がいるでしょう? 信号は変えない、途中で止まって後ろを待ちながら行っていいから」と言ってくる。警備の人数もなんとなく少ない。

 ルイ・ヴィトン、プラダ、グッチなどブランドショップが立ち並ぶ明治通りを「公園はみんなのものだ!」「貧乏人を追い出すな!」「ヴィトンは出ていけ!」などコールしながらデモ出発。最後尾が追いつくのを時々止まって待ちながらゆっくり進み、三井不動産のホテル「シークエンスミヤシタパーク」前では5分以上も滞留しながらコールしまくり。早く進めと急かされない、警察が後ろを待つよう指示してくる。こんなデモは初めてだ。ホテル前から神宮通公園にかかっていた歩道橋はなくなり横断歩道が出来ている。JR高架下を通って、タワーレコードのある通りからスクランブル交差点、左折してガード下をくぐり、いよいよ宮下公園の渋谷駅側入り口へ。

 ここでいきなり渋谷署警備課長が、「宮下公園の使用許可とってないから、オレはこれ以上行かないよ」と言って帰っていく。その代わり、サファリパークあるいは西部劇保安官みたいな制服の「宮下公園パートナーズ」が10人くらい、首から赤いプラカードを下げて待ちかまえていて、「拡声器は持ち込まないでください!」「横断幕はしまってください!」と口々に言ってくる。その中にいたナイキ公園のときにいた顔を知ってるFIDOの職員(転職したらしい)が「公園使用許可とってないですよね? 拡声器をしまってください」と言ってきたので、「使用許可とったら使っていいの?」と聞くと無言。デモは急には止まれない。ドンドン後ろからみんなやってきてコールしながら大階段に向かっていく。大階段には、この前ジャマしてきた三井不動産の警備員(富士警備?)が待ちかまえていて、「どちらへ行かれますか?」と聞いてくる。「屋上です。宮下公園です」と答えると、この前とは違い「どうぞ」と両脇に避けた。
 そういうわけで屋上までの階段を頂上目指してのぼりながらデモ続行。公園の中央にある管理棟の前、ド真ん中の芝生あたりでぶじゴール!メシ運搬の台車や何人かの仲間もエレベーターで宮下公園までぶじ上がって来られた。最終的に約40人が参加、大盛況!

 屋上までがんばってのぼってさすがに疲れたが、その分みんなで食べたトンデモミツイ丼の美味さは格別だった。宮下公園内はうわさどおりけっこうな数の利用者が夜の公園を楽しんでいたがとくに問題もなく、バナーを広げてあちこちに腰掛けながらゆっくりメシを食って、解散までぶじ貫徹した。
 そもそもデモや集会でたくさん利用されてきたのが宮下公園だ。自由に使える公園、24時間開放された当たり前の公園をとりもどすため、これからもどんどん使っていこう。デモや集会もガンガンやっていこう!

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