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2019年6月14日金曜日

釜ヶ崎センター開放行動より連帯声明

渋谷区による強制排除・不当逮捕に抗議します!!

 
 6月2日朝、渋谷区職員・警備員・私服警官らによって、渋谷区仮庁舎周辺の施錠・野宿者の生活物資を強制撤去するという暴挙がなされました。釜ヶ崎センター開放行動はこのことに強い憤りをもって渋谷区に抗議します。
 
 仮庁舎周辺は、三井不動産による巨大ホテル・商業施設の建設を強行するために2年前、渋谷区が強制封鎖した宮下公園から追い出された野宿者たちが、代替地を求めて交渉し移り住んだ場所と聞きます。渋谷区は大きな資本の論理に寄り添い、寝る場所すら確保が難しい野宿している方々を蹴散らすように排除しました。渋谷区のこの蛮行は何度抗議してもし足りない、非人道的な仕打ちと言わざるを得ません。

 
 釜ヶ崎センター開放行動は331日あいりん総合センター(以下、センター)の閉鎖に抗議し、センターの開放を勝ち取って野宿者・労働者とともに新しい場所を創ってきました。そこを住処とする人、そこで炊き出しに並ぶ人、そこで掃除してくださる人、そこで食事を一緒にこしらえる人、そしてそこで様々な企画をする人たちがともに集って話したり食べたりしてきました。ところが、424日に何の予告も説明もなく国・大阪府の職員と警察隊・機動隊が300人以上導入され、私たちを無理やり排除してシャッターを閉鎖しました。シャッターは開けられないように溶接され、530日にはあいりん労働福祉センター仮庁舎の駐車場の監視カメラが私たちの団結テントに向けられるようになりました。センター閉鎖も暴力的に行われた上に、私たちを監視対象であると見せしめにしようとするこの監視カメラの設置も断じて許せない行為です。私たちは排除された翌日に閉鎖されたシャッターのすぐ横で団結テントを再建して寄り合いや昼回りをつづけています。


 宮下公園ねる会議は、センターを占拠していた時も私たちを訪れて布団などをカンパしてくださり渋谷の状況とそれに対する取り組みを報告してくださいました。東京の厳しい状況と抵抗の取り組みは私たちへの熱いエールとなり励まされました。424日の国・大阪府と大阪府警・公安による排除に対してもいち早く連帯の抗議声明文をいただきました。


 東京と大阪で離れてはいますが、今、起こっている出来事は通底しています。人の命・尊厳よりも資本・金の論理を綺麗に真綿で包んだように見せかけて私たちが生きる場所を奪っているのです。これまで話し合いも重ねて強制的な荷物移動や施錠を行わないように訴えていたにもかかわらず、渋谷区が荷物を排除して施錠したことは、弾劾されるべきことです。その過程で逮捕者まで出すというのは、行政とは名ばかりの管理国家権力を発動した弱いものいじめと言わざるを得ません。


 私たち釜ヶ崎センター開放行動はこの暴挙を忘れません。宮下公園ねる会議と連帯し、大阪・東京だけでなく日本中の、そして世界中の野宿者・心ある人々と団結してこの不当な権力と闘っていくことを表明します。
    
 2019613日 釜ヶ崎センター開放行動


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