2014年12月29日月曜日

渋谷区による炊き出し妨害 宮下・美竹・神宮通公園完全閉鎖に抗議します

以下、渋谷越年越冬実行委員会からの抗議文です。
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わたしたちは炊き出しや医療相談を通じて渋谷区内で野宿者の支援をしている当事者・支援者のグループです(渋谷越年越冬実行委員会)。

 2014年12月26日(金)、多くの企業・行政が仕事納めの年の瀬、渋谷区は突然予告なく、渋谷駅周辺の3公園を鍵をかけ閉鎖しました。宮下公園、美竹公園、神宮通公園の3つの公園を1月3日までの9日間完全閉鎖。渋谷区長桑原敏武の指令による横暴です。桑原区長は11月12日の区庁舎建替え説明会において「公園は炊き出しする場所ではない」と発言。災害をはじめとする緊急時に果たす公園の役割をないがしろにするものです。そして、家をもたない野宿者にとって、寒さの厳しいこの季節はまさに緊急時であり、怒りをもって抗議します。

渋谷では1998年より毎年、年末年始、役所の窓口が閉まる間、渋谷周辺で野宿生活を強いられている貧困者たちみずからが、年を越すための炊き出しと集団野営の取り組みを行ってきました。年末年始は福祉行政が停止し、飯場や派遣の寮など住み込みの仕事が途切れ、教会やボランティアの炊き出しも休止するため、多くの失業者が路上での寝泊りを余儀なくされるもっとも厳しい時期です。「仲間の命は仲間で守る」をモットーに、自分たちの手で命を繋いでいこうと連日食事を準備し、寝床を用意する活動が、16年間続けられてきました。

 この越年越冬行動に対し昨年2013年12月29日、渋谷区は多数の警官隊を引き連れ、公園からの排除を強行しました。そして3つの公園を閉鎖することを深夜突然に宣言。こうした渋谷区の暴挙は大きな社会問題となりました。そして今年、再び渋谷区は貧困者の年越し妨害を臆面もなく決行しました。

昨年の越年越冬行動において、宮下公園を追い出された後移った神宮通公園は、突然9月に全体を囲むフェンス工事が行われ2014年10月23日より夜間閉鎖が開始されました。また、ナイキジャパン社と渋谷区によって有料スポーツ施設を多数設置してリニューアルオープン(2011年)した宮下公園は、それ以降ずっと夜間施錠が続いています。さらに、現在、毎週土曜日に「のじれん」が共同炊事(炊き出し)の場として使っている美竹公園は、渋谷区の区庁舎建て替えの際の仮庁舎建設予定地となっていて、すでに入札も終わり、2015年2月にも工事開始が予定されています。またこの公園はすでに、2012年6月11日に全面フェンスで囲われ、現在夜間施錠がされています。つまり、これまで十数年にわたって毎年行われた越年越冬行動の集中的取り組みが行われた場所やその近辺の公園は、すべてフェンスで囲まれいつでも完全閉鎖ができる状態になっていました。

 そこで私たちは2014年12月2、16、25日と3度に渡り渋谷区(とりわけ生活福祉課と緑と水・公園課)と交渉の場を設けてきました。そこで再三にわたり年末年始のこの取組みが命をつなぐ上でいかに重要な活動なのか訴えてきました。なぜなら生活福祉課は年末年始、わずか数床のシェルターの用意と26日に9日分のクラッカーの配布しか行っていません。越年越冬行動はこうした行政の不作為を代替する取り組みでもあります。

 しかし、非道な渋谷区行政は事の重大さを全く理解しませんでした。公園の管理を担う担当部署、「緑と水・公園課」課長、吉武成寛は前日12月25日には「(公園を)閉める予定はありません」と渋谷越冬行動実行委員会に対して発言しました。にも拘らず、26日には昼間から公園を完全閉鎖するに至りました。その根拠として吉武課長は「炊き出しを公園で認められない、火器の使用は禁止されている」といいます。しかし渋谷区立都市公園条例には「たき火の禁止」はあるが、「火気使用禁止」はありません。実際、ガスボンベ等の火器を使用したイベントは過去なんども宮下公園で開催されています。吉武課長は公園の封鎖が「公園での炊き出しをさせないための措置」であることも同時に明言。こうした恣意的なルール運用に強い怒りを覚えます。

これらの背景には、今年から本格的に始まった渋谷駅周辺の巨大都市再開発と2020年東京オリンピックの準備があり、このため渋谷区から野宿者を排除したいという渋谷区の意図が明確に表れていると言えるでしょう。しかし、野宿者を排除し、人の命を犠牲にしながら、都市再開発やオリンピックを進めるのは完全に間違っています。

 今年の冬はとくに寒く、家もなく寒空の下で生活する人々にとって、炊き出しや一時の野営場所の確保は命にかかわる大問題です。野宿を強いられている困窮者を排除し、さらに民間の支援活動をも妨害する渋谷区の姿勢に私たちは強く抗議します。そして即刻の公園解放、今後私たちの取り組みに対する妨害をしないことを求めます。私たちは、12月29日から1月3日(4日撤収)までの年末年始、必ず越年越冬行動をやり遂げます。皆様のご支援とご注目をお願いいたします。
2014年12月27日

2014‐15 渋谷越年・越冬実行委員会

住所      :〒150-0001東京都渋谷区東1-27-8-202
のじれん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合)気付
TEL     :070-6511-0639
HP      : http://nojiren.wix.cm/index
Twitter :@shibuyanojiren

カンパ先:みずほ銀行渋谷支店 (普)9095210 「のじれん」 / 郵便振替口座 00160‐1‐33429
衣類、毛布、ホッカイロなどの物資カンパもお待ちしています。上記住所までお送りください。

※また、渋谷区へみなさまの声を届けてくださると大きな力になります。
○緑と水・公園課 03-3463-2876 / ○区政への意見 kocho@city.shibuya.tokyo.jp
詳しくは https://www.city.shibuya.tokyo.jp/city/opinion/index.html をご覧ください。

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