2019年10月24日木曜日

台風19号時の避難施設での渋谷区の野宿者への対応について

台東区において避難施設でホームレスが排除された件が国会で取り上げられるなど、大きな問題になっています。
一方で、渋谷区は野宿者受け入れをしたとして台東区と対照的に語られています。
アエラ記事https://dot.asahi.com/aera/2019101300012.html?page=1
しかし、渋谷区も、避難施設の神南小学校では開設時には野宿者を地域住民ではないとして追い返しました。また、代々木八幡コミュニティセンターにおいても、受け入れを拒否はしなかったものの、東健康プラザのみが受け入れ場所という発言が開設時にありました。
これらの対応は、現場での抗議によって改善されましたが、渋谷区がすべての避難施設において野宿者を受け入れることになったのは、12日の昼すぎのようでした。
決して、渋谷区も避難施設の野宿者受け入れが開設時から足並みをそろえて実施されたわけではありません。
わたしたち(ねる会議)は、前日11日に防災課に訪れ、職員に(その時に開設が決定していた)3カ所の避難施設について、野宿者受け入れについて質問し、受け入れを確認し、また、そのことを防災課から各避難施設に通知することを求め、周知したとの回答ももらいました。
それにもかかわらず、避難施設では(3カ所の1つである代々木八幡コミセンですら)11日に連絡を受けていないと12日に言っていました。
各避難施設などで職員は徹夜で奮闘していましたが、野宿者受け入れにおいて不適切な対応があったことも事実です。
避難施設での受け入れ体制、また、ホームページでの区民以外は利用できないという告知の仕方、いずれも問題がありました。
日頃の行政の酷薄なあり方を知っているだけに、避難施設の利用に、ためらいを持っている野宿者が多いと思います。
災害時において、生命の危険にさらされやすい野宿者が今後、避難施設を利用できるように対応の改善、徹底が必要です。

(詳しくは続報にて)

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