2022年10月29日土曜日

渋谷区によって美竹公園が強制封鎖される動画を公開!



10月25日早朝6時半ころ、渋谷区は野宿者が就寝している中、区立美竹公園を抜き打ちに強制封鎖しました。
この映像は、公園で生活していた方が、物音に気づいてテントから公園外に出たあたりより、はじまる15分ほどの内容です。
一部、ブライバシー保護のためにモザイク処理、音処理をしていますが、ノーカットです。

大量な警備員が隊列を組んで硬い表情で向かってくる様子、説明を求める当事者に対して一切無言のままの職員たち、出入り口と同時にフェンスでトイレを封鎖、、、

井戸田公園課長は、10月26日話し合いの際、公園で生活する野宿者に声がけをしてから作業を始めた、声がけと併行してトイレを封鎖した、などと強弁していましたが、真っ赤な嘘です(注1)。

また、10月25日・28日と渋谷区はホームページに「仮囲い設置の際には公園に4名のかたがたがいらっしゃいましたので、丁寧にお声かけをさせていただきました」と発表しています。
しかし、丁寧なお声がけどころか、問いかけに一切答えようとしていません。仮囲い設置の際、野宿者に対して渋谷区がこれほど冷酷だったとは、私たちも考えていませんでした。

10月28日公報では「路上生活者に対する誹謗中傷は、断じて許されるべきことではありませんし、このたびの公園の利用禁止は公園内にいる方々を排除することを目的としたものではございません」とあります(注2)。
突然、生活で利用しているトイレや出入り口を封鎖し、一切の説明もしないことは、誹謗中傷同様、それ以上の暴力的なハラスメントです。
排除することを目的としたものではない!? 目的は、一帯の開発事業の推進であると渋谷区は言いたいのでしょうか? トイレを封鎖して外に出て行かざるをえない状況をつくって、出たら戻れない。25日の仮囲い設置は野宿者に対する強制排除を目論んだものであることは明白です。

野宿者を暴力的に無視しつづける職員、渋谷区の鉄面皮な広報、長谷部健区長をいただく渋谷区行政は、組織的にも人間的にも腐敗のどん底に行き着いたようです。

この動画をぜひ見てください。

ここには、渋谷区の野宿者に対する態度、今回の公園封鎖のむき出しの実態がつぶさに記録されています。
これが、ヒューリック・清水建設・渋谷区・東京都が推進する「渋谷一丁目共同開発事業」の初発の姿であり、公共地を企業利益のために売り払う同事業の本質です。
また、一人の野宿者の心からの叫びに、気持ちを震わせない人はいないと信じます。

注1 動画開始14分以降で、声がけらしきことを渋谷区職員が始めていますが、すでに公園・トイレの封鎖が終了後のことであり、主に所有物リストへの記入を求めたものにすぎません
注2 https://www.city.shibuya.tokyo.jp/kankyo/machi/shibuya_eki/stepuppj_keii.html


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