2020年4月21日火曜日

パンデミックにある全国の各自治体は早急に、貧困者に食料を提供する対策を行ってください


わたしたち、野宿者を中心として活動する<ねる会議>は、3月11日から渋谷区に、非常用の食料を提供するように要求してきました。日雇いなどの仕事出しは停止される傾向にあり、行政の自粛要請を受けて地域の炊き出しも激減し、貧困者は食べ物にありつけなくなっていました。4月10日<ねる会議>は3度目の申し入れを行うために渋谷区福祉課へ出向き、非常用に備蓄している食料を出してほしいと強く要望しました。しかし、渋谷区は非常用の食料を出すかどうかは「検討中」と回答し、一か月近く経っても変わらないその回答に対して、もう限界だと野宿者たちはその場で座り込み訴えました。
そうして、野宿者たちの粘り強い取り組みによって、4月13日、ようやく渋谷区は、非常用の食料を福祉課窓口で毎日希望者に提供することとなりました。
各自治体では現在、保健所をはじめ、新型コロナウィルスの感染から人々の健康や命を守るための困難な業務に従事していることと思います。同時に、自粛要請や緊急事態宣言の中で、各自治体の判断が遅れ、これ以上、貧困者が食べていけなくなる状況は絶対に避けなければなりません。
わたしたちは、ホームレス状態にある人や野宿者、貧困にある子ども、外国人など誰もが、すぐに食べ物を得られるように、備蓄している食料の提供を行うなど、各自治体が早急に対応することを要求します。
貧困者、支援者、のみなさま、わたしたちは厳しい局面に立たされています。しかし、統一されないまま、生きるために必要なものを要求することは当然のことです。
わたしたちはここに居ます。
2020年4月18日 ねる会議

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