「611渋谷区野宿者同時排除を絶対許さない!」
●公共空間からの野宿者排除を許さない
2012年6月11日早朝、渋谷区は、渋谷区庁舎地下駐車場(以下「地下駐車場」)と渋谷区立美竹公園、渋谷区役所前公衆トイレ庇を閉鎖し、野宿生活者を排除しました。「みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会」(以下守る会)は、この暴挙を絶対に許すことができません。
これらの公共空間は最後のセーフティネットであり、行政がそれを奪うことは、人道に反し行政としてやるべきことと正反対の行為です。渋谷区は、同時に3カ所を閉鎖することでそれらの間の移動をも予防的に奪う冷酷無比な計画を立て、地下駐車場と公衆トイレ庇は、11日から野宿生活者の立ち入りを禁止しました。さらに、地下駐車場や美竹公園は、炊き出し・共同炊事の場であり、行政の無策の中でその公共的価値は非常に高く、それを破壊することは、許されるものではありません。
●美竹公園の行政代執行を許さない
これらの公共空間は最後のセーフティネットであり、行政がそれを奪うことは、人道に反し行政としてやるべきことと正反対の行為です。渋谷区は、同時に3カ所を閉鎖することでそれらの間の移動をも予防的に奪う冷酷無比な計画を立て、地下駐車場と公衆トイレ庇は、11日から野宿生活者の立ち入りを禁止しました。さらに、地下駐車場や美竹公園は、炊き出し・共同炊事の場であり、行政の無策の中でその公共的価値は非常に高く、それを破壊することは、許されるものではありません。
●美竹公園の行政代執行を許さない
また現在渋谷区は、美竹公園について、行政代執行へ向けての手続きに入っています。
早朝に公園をフェンスで全面封鎖し行政代執行という名の強制排除を行おうとする渋谷区は、宮下公園でのやり口を踏襲しています。弁明機会の付与通知を区庁舎の掲示板に告示するだけで隠蔽しようとしたところまで同じでした。宮下公園の行政代執行は、不透明極まる公園の私企業による独占を暴力をもって決定づけた不当なものでした。しかし、宮下公園の排除の過程において、渋谷区は公園の一部の野宿生活者に対して曲がりなりにも代替地を用意したのに、今回はそのような配慮すら見せていません。また、美竹公園をフェンスで囲み野宿生活者に対して出入りを監視してアルミ缶など荷物の持ち込みを禁止したり、荷物を置いている人に対しての公園内の立ち入り時間を制限するなど、著しい人権侵害をしています。
早朝に公園をフェンスで全面封鎖し行政代執行という名の強制排除を行おうとする渋谷区は、宮下公園でのやり口を踏襲しています。弁明機会の付与通知を区庁舎の掲示板に告示するだけで隠蔽しようとしたところまで同じでした。宮下公園の行政代執行は、不透明極まる公園の私企業による独占を暴力をもって決定づけた不当なものでした。しかし、宮下公園の排除の過程において、渋谷区は公園の一部の野宿生活者に対して曲がりなりにも代替地を用意したのに、今回はそのような配慮すら見せていません。また、美竹公園をフェンスで囲み野宿生活者に対して出入りを監視してアルミ缶など荷物の持ち込みを禁止したり、荷物を置いている人に対しての公園内の立ち入り時間を制限するなど、著しい人権侵害をしています。
守る会等が宮下公園の行政代執行について国賠を提訴し係争中であるにも関わらず、渋谷区が何の反省もなく暴力的な行政代執行を繰り返すことを絶対に許すことが出来ません。
●災害対策という名の排除を許さない
渋谷区は、美竹公園の封鎖については災害時の「一時集合場所」整備工事、地下駐車場については当初、災害時の帰宅困難者用の物資集積所などを出入り禁止の理由にしていました。防災の目的は人命救済ですが、野宿生活者を最後のセーフティネットから追い出すことは、生命を危機的状態に追いやることになります。これを矛盾ではないというのであれば、渋谷区は、生命の間に軽重をつける重大な差別をしていることになりますが、それは、断じて許されることではありません。
また、美竹公園の「一時集合場所」を全面フェンス封鎖するというのは、避難場所としての目的に反しています。その上、渋谷区は、あらたに近隣の「一時集合場所」である神宮通公園の大部分もフェンス封鎖しました。これらのやり方は矛盾に満ちており、渋谷区の防災という言葉がいかに名目にすぎないかを如実に物語っています。
●再開発による空間の再編は野宿者排除そのもの
●再開発による空間の再編は野宿者排除そのもの
渋谷において、「都市再生緊急整備地区」指定に基づく「渋谷ヒカリエ」をはじめ駅ビル建設などの駅周辺再開発や、都有地開発(宮下町アパート・児童会館・青山病院、跡地と周辺地区)、多国籍企業誘致を目指す「アジアヘッドクォーター特区構想」などが、東急グループなどを中心とした大企業と東京都と渋谷区が連携を深めながら進めています。
そのような中で起こった今回6月11日以降の流れは、渋谷から真っ先に野宿生活者、支援団体を排除しようとしていることを明らかにしています。美竹公園のフェンス閉鎖時に、再開発の推進機関といえる渋谷区駅周辺整備課の管理職が「相談役」(公園課談)として現れましたが、これは、今回の野宿者排除=環境クリアランスが、「渋谷100年の計」と言われる大再開発との関連を強く持つ1つの証左です。また、今回の排除は、渋谷の現在から未来に至る再開発が作り出す空間の質をはっきりと示していると言えます。
守る会は、大企業の利益を優先する再開発、そして、野宿生活者を排除しまたその人たちと連帯する支援団体を潰そうとする再開発に強く抗議します。
守る会は、大企業の利益を優先する再開発、そして、野宿生活者を排除しまたその人たちと連帯する支援団体を潰そうとする再開発に強く抗議します。
●公共空間はあらゆる人のためにある!
公園をはじめとする公共空間は、あらゆる人のためにあります。特に、私的空間を持ち得ない人に公共空間は最大限の配慮と機能を持つべきです。今回の渋谷区の排除はそのことに逆行し、また再開発が企業の私的空間の再編ばかりか公共空間の機能を奪うものであることを露骨に表しました。
守る会は、渋谷区による611野宿者排除を絶対に許しません。
地下駐車場のこれまでどおりの夜間使用と美竹公園のフェンス撤去・行政代執行中止、を渋谷区に強く要請します。 2012/07/15
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