昨年2011年4月30日に「みやしたこうえん」はナイキジャパン社と渋谷区によって、リニューアルオープンしました。
宮下公園の改造に対して、その不透明な経緯、公共地である公園を企業の宣伝に使っていくこと、ナイキジャパン社の特権的使用、公園内で生活する人たちに対する排除、公園の有料化、など様々な問題により、私たちをはじめとして多くの反対の声が上がりました。
リニューアルオープンは、私たちに対して入園を拒否し荷物検査をする、また、「反原発」の小さいステッカーを貼った人を拘束しそれに抗議した人も逮捕する、など騒然とした中で強行されました。
宮下公園は、「みやしたこうえん」になり、その公園の質を大きく変化させました。
スケートパークやフットサル場(2006年)、クライミング場などが作られ、公園の無料部分は通路と大きいとはいえない広場だけになってしまいました。
あらゆる人に開かれているべき公園が、一部のスポーツ愛好者とお金を払うことのできる人を中心にしたものになっています。
それは、ストリートカルチャーの囲い込みを含んだ公共地の商業拠点化を目指すナイキジャパン社の企業戦略に基づいています。
8月19日には、「NIKE MIYASHITA CUP」と称したイベントが、近くに臨時NIKEショップを開いた上で、なぜか21時過ぎまで行われました。
一方で、渋谷区の公園からの野宿者の追い出しの意向とも密接に関連しながら、オープン以来、18時30分で、公園の全面施錠が続いています。
この「みやしたこうえん」の経緯と現状は、これから起こる渋谷の街の再開発の雛形であるといえるかもしれません。
私たちは、2012年こそは、貧しいものには追い出されることなく休める場所を、街には企業の論理ではない自由を、そして公園はあらゆる人が訪れ楽しめる場所になることを願っています。
宮下公園を取り返そう!!
2012・1・1 みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
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