みたけ公園の一件が終わり、10時にスタジオ55に申入書を持っていく。
開店が11時30分のため店は閉まっていたが、店の前にNIKEジャパン総務部の引間氏がいて、我々を待ち受けていたかのようだった。
引間氏は、これまでも度々(まるでボティガートのように)我々の前に姿を現している人物。
みたけのテント撤去の警告については、知らない、と言っていたものの、申し入れ書については、受け取れないの一点ばり。
では客の苦情なりを受け付けるところはどこなのか、ときくと、お客様相談室で電話で受け取る、と答える。
文書やFAXはどこで受け付けるのか、ときくと、分からないです、とのこと。その場で申入書を引間氏に対し、読み上げる。
その上で、スタジオ55のポストに投函した。
申し入れ書の内容は以下です。
ナイキジャパン代表取締役殿ナイキショップ・スタジオ55店長殿 8月20日、9日間限定で、ナイキショップ・スタジオ55が美竹公園の正面にオープンしました。いうまでもなく美竹公園には、ナイキジャパンが渋谷区に「寄贈」したバスケットボール場・ジョーダンコートが設置されています。このコートの周辺には野宿者の仮小屋が並んでおり、そのいくつかの仮小屋はナイキショップ・スタジオ55から目に映るものと思われます。 これらの仮小屋を「公有地不法占拠物件」として撤去させようと、渋谷区・公園課が警告活動を開始したのは8月1日のこと。すでに2度、警告書が貼り付けられています。なお美竹公園の仮小屋に警告書が貼付されたのは、今回が初めてです。野宿者はみな、仕事、住居を奪われ、当り前の生活保護さえ受けられずに公園、路上での生活を余儀なくされているのです。排除するなど言語道断、しかも美竹公園は、野宿者が命をつなぐ共同炊事の場所でもあるのです。 私たちは渋谷区・公園課による警告活動とナイキショップ・スタジオ55のオープンとは、大いに関係がある、と考えています。渋谷区・公園課は「(今回の警告活動の)ベースにあるのは地域からの苦情」と説明していますが、その苦情がナイキショップ・スタジオ55からのものであったとすればもちろんのこと、警告活動がナイキショップ・スタジオ55のオープンに備えてのものであったとしても大きな問題です。
そもそもナイキショップ・スタジオ55のオープンは、ナイキみやしたカップの開催と連動しています。ナイキみやしたカップは、多くの反対の声を押し切りナイキジャパンの「広告塔」へと改造されてしまった宮下公園(フットサル場)で、8月19日に行なわれました。このイベントは渋谷区との「共催」でした。現在、宮下公園は、節電を理由に18時30分で閉園とされているのに、この日は22時近くまで開園時間が延長されるという優遇ぶりでした(夜間施錠自体が不当であるのは当然ですが)。
私たちは、ナイキジャパンが渋谷区と一体となり、宮下公園を拠点として「地域貢献」「都市再開発」 の名の下、野宿者などの持たざる者を排除するやり口を決して許しません。ナイキジャパンが自らの行ないを反省し、渋谷区・公園課に対して美竹公園での野宿者排除を即刻中止させるよう強く申し入れます。
2011年8月22日 美竹公園野宿者有志 渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合 みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
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