2022年5月29日日曜日

【美竹公園を含む渋谷一丁目地区共同開発事業が、ヒューリック(代表企業)と清水建設で構成する「Link Park」(リンクパーク)に決まったようなので問い合わせてみた】

渋谷区立美竹公園を含む、東京都有地と渋谷区有地を一体的に共同開発する事業予定者が2022年3月29日、ヒューリック(代表企業)と清水建設で構成する「Link Park」(リンクパーク)に決まったようだ。https://www.shimz.co.jp/company/about/news-release/2022/2022001.html

公共の場所が、商業施設やオフィス、文化施設、賃貸住宅など、複合商業施設に変えられるというこの事業に私たちは再三、反対してきた。かつて東京都児童会館は渋谷区美竹公園に隣接し、子どもたちと野宿の人たちが共存し時には交流する地域生活がここにはあった。炊き出しは20年以上、美竹公園で続けられている。様々な状況の人たちが集まり出会う場がなくなることが強く懸念される同事業について、私たちは何度も渋谷区・東京都と話し合ってきた。事業者の選定をする審査員たちへも、公園利用者たちからたくさん葉書が届いていたはずだ。

今回、公開された事業で私たちの懸念は議論されたのだろうか。「Mitake Link Park」のHPには、渋谷一丁目地区の開発についての「問い合わせ先」が表記されていたので5月18日に電話した。

ところが、ヒューリック株式会社・広報・成瀬氏は、「事業予定者として決まっただけなので、お話できることは何もない。渋谷区の方に聞いてください」。事業についての問い合わせ先と書いてあるのに、何も答えないのはおかしい。しかし何度も聞いても答えようとしない。全く話す気がないようだ。

「では、いつ話せるのか? 渋谷区と基本協定を締結する前に話したい、事務所はどこか? どこに行けば事業者と話せるのか?」と尋ねたが、成瀬氏は「大変申し訳ございませんが」を連発し答えない。こちらが「お聞きしたいことがあるので今後も連絡させていただきます」と言ったら「お問い合わせ、ありがとうございました」(この妙な「ビジネスマナー」は、聞いただけで具合が悪くなる)。

渋谷区側も「事業者との協議を進めているのでまだ答えられない」と言う。公共事業として経緯も含めて答えるべきだし、利用者からの問い合わせには応じる義務がある。渋谷区もヒューリックも〈PPP 事業〉の隠れ蓑に入って秘密裏に計画を進めているようだ。

東京都と渋谷区は公共の場を企業に売り払う気か。公園を奪うな。



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