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2019年12月27日金曜日

美竹公園質問書について、きわめて不誠実な「回答」

 渋谷区立美竹公園は、2014年に区役所仮庁舎を設置するため、三分の二が「廃止」されました。しかしながら、今年9月に仮庁舎の解体工事が終わり、したがって廃止の根拠がなくなったあとも、元仮庁舎の区域はフェンスで囲われたまま、公園に戻らない状況が続いています。
私たちねる会議は11月13日に、この不当な状況について説明を要求する質問書を、長谷部渋谷区長あてに提出しました(11月13日記事http://minnanokouenn.blogspot.com/2019/11/blog-post.html)。しかしながら、回答期限の11月21日をすぎても回答がなく、回答の遅延に関する連絡すらありません。12月9日、渋谷区役所に出向いた際に状況を問い合わせたところ、公園課にて対応する、とのことでした。
(12月10日記事http://minnanokouenn.blogspot.com/2019/12/blog-post.html
その後、美竹公園を担当する「公園プロジェクト担当課長」中村氏と、回答の方法について折衝したところ、文書での回答はせず、12月20日(金)に口頭で答える、とのことでした。
私たちは上述の経緯における渋谷区の姿勢自体が、きわめて不当であり、誠実さを欠いたものだと考えます。しかしながら残念なことに、12月20日における「回答」の内容は、輪をかけて不誠実なものでした。
また20日には、あわせて、渋谷越年・越冬期間における美竹公園の供用について、区長あてに要望書を提出しました。これについて、記事末尾に記載します。

■ 渋谷区からの「回答」
前述の通り、渋谷区は質問に対する返答を文書で返さず、中村担当課長の口頭によって行いました。しかも、ほとんどの質問項目について、回答を事前に用意しておらず、その場で答えるというものでした。返答が遅れたことについて問題ない、とする言明と併せて、不誠実なものだと言わざるを得ません。
またその「回答」の中身は、下記に見る通り、「答え」とは呼べない代物でした。典型的な部分について、下記の動画をごらんください。


※ 中村担当課長は、意味不明な理由により、渋谷区庁舎から数百メートル離れた区立公園でのやり取りを要求しました。映像が暗いのはこのためです。

下記にやりとりを一問一答形式で記載します。

9月末をもって仮庁舎解体工事は終了しています。 私たちは、かかる現状を不当だと考え、美竹公園に早急に復旧させることを要請します。
以下、質問をします。
1 長谷部区長は2018年9月20日区議会において「第二・第三庁舎解体後、第一庁舎が残る二年
半程度の間も、都市における貴重なオープンスペースである美竹公園については、地域の皆様に御利用
いただける空間として確保いたします」と発言しています。
a 仮庁舎解体後も美竹公園の大部分が「利用できる空間」になっていません。議会発言が現状と大きく 異なっていることについて見解を明らかにしてください。

→ 回答: 「総合的に判断して、現状のままということに判断しました」

b 〈美竹公園は皆様に利用いただける空間として確保する〉というのは第3仮庁舎跡地を公園に戻すことを言明したものと思いますが、発言の主旨について改めて明らかにしてください。

→ 回答: 「ここに書いてあるとおり、空間としての話です」「ここで聞かれているのは『空間として確保するというのは公園に戻すことを言明したものと思いますが』だから、『空間』って言っています、ということを答えています」「『美竹公園は皆様に利用いただける空間として確保する』と申し上げています」

c いつ、どのように(公園としての開放時間やフェンス位置、公園の性質)、第3仮庁舎跡地を美竹公園 に戻すのか明らかにしてください。

→ 回答: 「いつどのように戻すかってのは未定です」

2 第三仮庁舎の敷地について、渋谷区長は公園を廃止する告示をしています。廃止の要件は、都市公園法第16条第二項に定められている「公益上特別の必要がある場合」です。
2014年10月1日の告示は、廃止期間を2019年3月31日までとしています。 長谷部区長は同様の告示を2019年6月25日に行っています。
a 2019年6月25日の告示は同年4月1日を変更期間の開始としています。日時を遡って期間を定めることができる法的な根拠を明らかにしてください。

→ 回答: 「日時を遡って定めてはいないです。これについては、平成31年3月20日付けで継続していくって決裁は取ってるんですけど、告示の事務手続きが遅れたってことです」
→ 法律上定められているのは「決裁」ではなく「告示」だ、という指摘に対して: 「告示は4月1日から継続してます」
→ 遅れてるでしょう、瑕疵でしょう、という指摘に対して: 「(瑕疵だとは)思っていません」「廃止は継続はしていると考えています」
→ 利用者から見たら、3月31日時点で廃止は終了しているように見えたはずだ、という指摘に対して: 「廃止は継続はしていると考えています。その話はもうしました」
→ 継続していると考える法的根拠はなにか、という指摘に対して: 「6月(25日)の告示です」
→ さかのぼって継続できる根拠はなにか、という指摘に対して: 「廃止というものは継続していると考えています」

b 2019年6月25日の告示において、2014年10月1日の告示と異なり、廃止期間終了の期日を定めなかった理由を明らかにしてください。

→ 回答: 「廃止期間終了の期日を定める理由がないと判断しました。定める必要がないのに理由はないです。定める必要がないってだけです」
→ 理由はなにか、という指摘に対して: 「必要ないと思ってるから」「渋谷区が必要ないと判断してるからです」「判断の理由はないから」

c 仮庁舎解体後の「公益上特別の必要」を具体的に明らかにしてください。

→ 回答: 「これはこないだから答えているとおり、廃止していますので、公益上特別の必要っていうのを、特段述べる、それが条件とはならない。必要ないってことです。廃止されてるってことです。都市公園を廃止するのに、必要だということです。その都市公園を廃止した後なので、それは必要な条件ではない」

d 中村公園プロジェクト担当課長は、公園廃止開始時の要件が存在しなくなっても、公園を廃止したままであることには問題がないと都市公園法を解釈していますが、長谷部区長も同様の見解なのか明らかにしてください。

→ 回答: 「渋谷区としてお答えしていますが、わたくしがお答えしたとおりです」「区長の見解じゃなくって、渋谷区としてお答えしています」
→ 区長の見解かどうか、という質問に答えていない、という指摘に対して: 「渋谷区としてお答えしています」

3 都市計画公園としての美竹公園が3分の2程度、閉鎖していることについて区長の見解を明らかにしてください。なお、宮下公園は工事中で利用できず、神宮通公園(南側)も昨年秋から3分の1以上がフェンスで覆われたままであり、神宮通公園(北側)は夜間施錠をしています。渋谷区の公園施策によって、近隣の公園環境が貧弱なものになっていることも踏まえ回答してください。

→ 回答: 「総合的に判断して今の現状のフェンスのままとしています」

4 一時集合場所としての美竹公園が3分の2程度、閉鎖していることについて区長の見解を明らかにしてください。なお、前問に記したように、渋谷区の公園施策によって防災上、近隣の公園環境が脆弱なものになっていることを踏まえ回答してください。

→ 回答: 「一時集合場所については、今残っている美竹公園をご利用してください」
→ 仮庁舎建設前の住民説明会において、「一時集合場所の面積減少は仮庁舎内に収容できるので事足りる」という説明をしていた、仮庁舎閉鎖後は収容人数が減っているのではないか、という指摘を受けて:
「確認します」

5 中村公園プロジェクト担当課長は、美竹公園を更地のまま閉鎖している理由について「渋谷区としての総合的な判断」と発言しています。総合的な判断の中身について具体的に明らかにしてください。

→ 回答: 「総合的は総合的です。以上」
→ 具体的に明らかにしてください、という指摘に対して: 「総合的は総合的です」「最後です。総合的は総合的です」

6 2018年11月19日に「渋谷区役所仮庁舎跡地共同開発事業に関する基本協定」を長谷部区長は締結しました。
a 同協定の締結について、近隣住民、公園利用者、区議会、それぞれにおいて説明や決定をどのようにおこなったのか明らかにしてください。

→ 回答: 「この協定は検討を開始するという協定です。なので、近隣住民等に説明はしていません」

b 同協定に基づく計画の進捗を明らかにしてください。

→ 回答: 「仮庁舎の跡地については、『都市再生ステップアッププロジェクト渋谷区役所仮庁舎跡地事業』として都有地・区有地をまちづくりに活用するため誘導指標や整備方針について協議・調整をしています」

c 同協定に基づく計画において、美竹公園がどうなるのか、どうしたいのか、見解を明らかにしてくだ さい。

→ 回答: 「さきほどの『都市再生ステップアッププロジェクト渋谷区役所仮庁舎跡地事業』の中で一体的に検討を進めているところであり、どうなるのか、どうしたいのか、整備手法等についてはまだ決定していません」

7 宮下公園は野宿者排除を伴いながら大企業が改造し、地上5階もの高さに設置されることになりました。その一方で、デモ出発や集会を許可している区立公園はありません(デモ解散においても300名までの人数制限がある神宮通公園のみです)。わたしたちは、生存そして政治的・社会的な自由な表現のための場所である公園が渋谷区から失われてきたことを懸念しています。宮下公園の開発を牽引してきた長谷部区長の公園についての見解を明らかにしてください。

→ 回答: 「公園についての見解に関しては『区民の福祉の増進と生活文化の向上に資することを目的としているものです』。以上です」
→ 集会について占用許可を出している公園はあるのか、という確認について: 「集会は、申請があれば出してるとこあるかもしれませんけど」
→ 現状実際にはないでしょう、という指摘に対して: 「集会ってのは色々ありますから。町会の集まりとかも集会ですから」
→ デモの発着地点として占用許可しているところはないのでは、という確認について: 「ないですよ」
→ 再開発中の宮下公園について: 「指定管理者と協議中だから利用の方法については未定です」

■ 要望書
現在供用されている美竹公園は、ホームレス状態にある人たちの生存のためのとりくみである越年・越冬のためには手狭です。この状況をふまえて、美竹公園の現在供用部分と、「廃止」部分との間の柵を取り払うことを要求する要望書を提出しました。

2019年12月13日金曜日

生き抜くことがたたかいだ! 2019-20 渋谷越年越冬闘争にご支援を

あっというまに今年もまた厳しい冬がやってきました。区役所が閉まる年末・正月休みの11日間、路上での生活を余儀なくされている仲間たちで集まり、越年越冬闘争に取り組みます。公園で皆でメシをつくり、もちつきをし、集団野営をして、少しでもあたたかい年越しができるよう、準備を進めています。
 2019年は、6月またしても早朝突然に始まった渋谷区仮庁舎敷地の封鎖工事によって、野宿の仲間の寝場所が暴力的に奪われました。抗議した仲間2名にたいする不当な弾圧も起こりました。仮庁舎撤去後は「元に戻す」といっていた美竹公園は、いまだに半分が封鎖されたままです。オリンピックまで1年を切り、再開発だらけの渋谷の街で、負けじとどっしりガッツリ越年越冬に取り組みたいと思います。生き抜くことがたたかいだ! 仲間の命は仲間で守る! ご支援・ご注目・カンパをよろしくお願いいたします。
              2019-20 渋谷越年越冬闘争実行委員会(渋谷越冬実)


●越冬期間 2019年12月 ~ 2020年3月 

●越年期間 2019年12月27日(金)12じ ~ 2020年1月6日(月)早朝 
●越年場所 渋谷区立 美竹公園(渋谷駅から徒歩8分、宮下公園交差点からすぐ) 
※12/28より連日15時30分より共同炊事、12/27より連日22時より集団野営。

役人が妨害してくる可能性があります。ぜひ現地に足を運んでください!
●物資カンパ希望
カイロ、毛布(洗濯済みのもの)、キャンプ用テント(古いもの・何人用でもいいのでお願いします)、テントマット、寝袋
 ※集団野営に使用後、希望者に配布

防寒着、靴下・肌着(新品)、帽子・手袋、長袖Tシャツ、ズボン、
タオル、石けん・ひげそり・歯ブラシ  ※衣料分配にて配布

インスタントコーヒー、砂糖・しょうゆ・味噌 ※共同炊事にて使用

郵送・宅配 送り先住所 → 150-0011 東京都渋谷区東1-27-8-202のじれん気付  渋谷越冬実 ※備考欄に「留守の場合はドア前」とお書き添えください
※越年期間中 12/28(土)~1/5(日)
 → 150-0002 東京都渋谷区渋谷1-18−29美竹公園気付 渋谷越冬実


もしくは、越年期間中の12/28(土)~1/5(日)15時30分以降に美竹公園までお持ちいただけたら有難いです。どうぞよろしくお願いいたします。

※キャンプ用テントは毎週土曜16じ~渋谷共同炊事(美竹公園)でも受け取れます(12/14、12/21は、夜21じまでOK)

●現金カンパ送り先
 郵便振替口座 00160-1-33429 のじれん(「越冬カンパ」とお書き添えください)
 みずほ銀行 渋谷支店(普)9095210 のじれん
※毛布購入や、発電機、暖房器具などのレンタル代、食材・物資購入に充てます。
※現金カンパは、美竹公園では基本的に会計担当がいる時のみお受けします。お手数ではございますがなるべく振込にてお願いいたします。

2019年12月10日火曜日

オリンピック・ビーチバレー会場(潮風公園)で野宿者排除か!?

オリパラ会場が集中している臨海地域、お台場臨海公園に隣接する〈潮風公園〉はビーチバレー競技を予定している。
https://tokyo2020.org/jp/games/venue/shiokaze-park/
潮風公園はバーベキューも出来る公園として人気の公園だが、夜間就寝する野宿者が長年、生活の本拠として生き延びてきた場所でもある。
しかし、12月1日、ビーチバレー会場整備事業によって、同公園は大部分が立入禁止になった。その前まで、5~6名の野宿者が公園内で就寝をしていた。
施工業者である大和リースによると、12月1日早朝に、園内に2名ほど野宿者はいたが、出て行ったという。また、大和リースは、野宿者がいたことは認識していたが工事についての説明は野宿者に特には行っていない、その後の行方についても分からない、という。
また、別の筋からは夜間追い出したとの話も漏れ聞いた。
またしても、オリンピックによる野宿者追い出しが起こったのは、ほぼ間違いない。
今回は、近辺に居住されている野宿者のかたからの情報によって明るみになったが、オリンピックによる追い出しは、他でも人知れずに起こっているかもしれない。
私たちは、この問題について、今後、しっかりと追及していくつもりである。



未だ、公開質問書への回答なし!! 新庁舎前情宣では、チラシの受け取り快調!!

私たちは、長谷部区長に対して、美竹公園の廃止(三分の二)について公開質問書を出しています。回答期限は11月21日でしたが、未だに回答もなければ、回答の遅延に対する連絡すらありません。
私たちは、かかる状況についての抗議と質問のため、質問書を渡した総務課に12月9日、出向きました。石井総務課長は、区長には質問書を直に渡した、区長が公園課に対応するように指示をする、と言っていた、と答えました。
質問書の中には、区長の議会発言の矛盾や真意、公園課の見解について法的な疑義を指摘し区長見解を問うなど、区長しか回答できない項目も含まれています。
区長指示が公園課への丸投げを意味しているのならば、区長として職務怠慢につながるものではないでしょうか?

同日昼過ぎより、美竹公園の廃止問題と宮下公園の不当な開発について、私たちは新庁舎前でマイクアピールとチラシ配付を行いました。
いつもにまして(2倍増しくらい?)、チラシの受け取りが良かったです。
これらの問題について、多くの市民が、そして、区職員も、関心を持っている証しです。

渋谷区は誠実に公開質問書に回答せよ!!


2019年11月13日水曜日

長谷部区長に美竹公園について質問書を提出しました

本日、長谷部区長に美竹公園について質問書を提出しました。
回答は文書にて、期限は11月21日まで、です。
みんなの財産である美竹公園の不当な封鎖状態について誠実な回答を求めます。



2019年11月1日金曜日

10月28日 避難施設での野宿者受け入れについて防災課へ聞きに行く

●ゆきひろ課長が野宿者に不愉快な思いをさせたことを謝罪、今後はきちんとスムーズに受け入れることを約束しました!

まず、台風19号の時の避難施設の対応について私たちの経験を話しました。
台風前日の11日夕方、ねる会議で防災課窓口へ訪問、また、夜7時に電話連絡し「避難施設で受け入れる」「各施設に連絡した」ことを確認する。
12日10時、神南小学校で「地域区民以外は受け入れる事は出来ない」「防災課から聞いていない」「3箇所(自主避難施設)に行ってくれ」といわれる。防災課へ行ったら、「受け入れる」とのこと。職員の同行のもと、神南小学校の体育館に避難した。12日12時、代々木八幡コミュニティセンターでは「今後は、ひがし健康プラザへ案内する。そのような人たちはひがし健康プラザで受け入れると聞いている」と言われた。暴風雨だし遠いのでこちらで受け入れてほしいと言ったところ待たされ、全避難所で受け入れる事になったと告げられる。大部分の野宿者は14時に廊下から部屋に案内される。

以下、わたしたちと防災課長との問答をまとめました。
〈ねる会議〉不適切な対応になった経緯を聞かせてほしい
〈ユキヒロ課長〉まず、みなさんに不愉快な思いをさせてしまった事を申し訳ないと思っている。11日にみなさんから言われて、渋谷区としてホームレスの方々を受け入れる事にした。それまで認識していなかった。11日のその時点では、渋谷川氾濫と八幡の崖崩れの危険から、自主避難施設の三箇所(ひがし健康プラザ、地域交流センター恵比寿、代々木八幡コミュニティセンター)を開設した。同日夜、避難所(小中学校など。福祉避難所を含め9箇所)も追加で開設する事に決定した。
〈ねる会議〉台風の前にわたしたちは話したのに、野宿者に対してなぜ今回のような事がおこったのか。
〈ユキヒロ課長〉渋谷区としてはホームレスの人たちを受け入れるとしていたが、11月夜、非常にバタバタしていたので、情報が共有できなかったかもしれない。12日神南小学校での対応については、渋谷区の防災体制の観点から、帰宅困難者と区民を分けており、今回は帰宅困難者受け入れ施設は開設していないため、そのような対応になってしまったのかもしれない。代々木八幡の対応は、どうして職員がそのように言ったのかわからないが同所は避難者の想定数を20人ほどしかしておらず、ひがしはもっと多く備蓄があり受け入れる事ができるので、そのように言ったのかもしれない。自主避難施設であった3カ所を管理している渋谷サービス公社には、野宿者受け入れについて徹底するように伝えた。他の場所については一応は(区職員に)伝えていたが、施設の管理者がいて、小中学校は学校の先生が施設管理者だったりして、また町会の自主防災組織の方もいて運営していて、周知ができなかった。
(ねる会議)ホームページ上では、避難所と自主避難施設を区分けしていなかったが。
避難所はぎりぎりまで開設するつもりがなかった。でも風の害もあるだろうと思って、まんべんなく避難できるようにした。実質的には、自主避難施設だった。
(ねる会議)自主避難施設は区民以外の利用を想定していないのか
(ゆきひろ課長)そこは微妙なところでグレーですが、例えば台風で暴風雨が吹いているときに新宿区民の方が渋谷区の施設に来られても人命の観点から拒否はできません。今回はホームレスさんだけではなくて、そういった方も受け入れることにしました。今後どうするかは計画の見直しや運用も考えていく。でも、渋谷区としても人命優先で考えたいので、大きな災害があれば、みなさん(野宿者)を避難所に受け入れるようにさせていただくという考えです。
(ねる会議)最初の受け入れの時みたいなイザコザがあると、野宿者はいろいろと嫌な思いをしているから、行く気持ちが奪われてしまう。
(ゆきひろ課長)次回からは、スムーズに受け入れられるようにしたいと思います。
(ねる会議)人命第一ということは了解したが、野宿者も区内に継続的に居所として住んでいるので、帰宅困難者というよりも区民として考えていただいた方が実態にあっていると思う。
(ゆきひろ課長)そうですね。
〈ねる会議〉他の区のホームページは、区民以外は利用できないなどと記載していてない。自分は入ってないと考えてしまう野宿者もいると思う。今回、最終的に実質は自主避難施設にすべてがなったことからも、こういう記載をしない方がいいと思う。
〈ユキヒロ課長〉渋谷の住所を書いていただければ、住民票を見せてくださいということまではやりませんので。区民というのも考え方かなというのも1つあると思います。今後、誤解がないように運用も考えさせていただきたいと思います。ただ、渋谷区の事情としてはあまりオープンにどなたでも来てくださいとなると備品もないですし。でも、渋谷の皆さんについては受け入れると決めています。
〈ねる会議〉避難施設の名前・住所・連絡先を記載する欄が丸見えだった。プライバシーに問題がある。
〈ユキヒロ課長〉そのへんもプライバシーに配慮して改善していく。
〈ねる会議〉避難場所のアナウンスは?ラジオを聞いていたが避難場所が分からなかったという意見もあった。ひがし健康プラザは野宿者が来たか?
〈ユキヒロ課長&職員〉12日10時15時、防災放送した。しぶやのラジオ(FM87.6)ではずっと流していた。ホームレスさんかどうかは本人に聞いていないが、ひがし健康プラザでも、そのような方が来たと聞いている。
〈ねる会議〉野宿者にとっては役所レベルで認定する災害以外、少さい台風や雪でも命に関わることがある。高リスクであることを認識していただきたい。渋谷区福祉課が紹介した施設は貧困ビジネスのひどい施設もあり、多くの野宿者たちは路上に留まる。緊急事態は建物に避難しなければならないときはある。
〈ユキヒロ課長〉渋谷区の防災計画の中では雪という話はないのですが、みなさんの話は分かりましたので、全庁で共有させていただきます。
(ねる会議)そういう場合も追い出したりしないでください。
(ゆきひろ課長)今回、ほんとにいい課題という風に我々も感じています。今後はきちんとスムーズに受け入れられるようにしていきます。
〈ねる会議〉テントにいるのは危なかった。枝が落ちてきて怖かった。テントに居続けた人もいるけど、わたしは避難できてよかった。命が大事だ。精神的にも良かった。避難所は風が入ってこないし、濡れないし。濡れたら大変だった。寒くなるし。避難所は静かでよかった。助かった。毛布は、暖かかった。避難場所は命をつなぎとめる。
(ねる会議)みんな我慢して利用を諦めてしまうので、開けています、という態度を見せてほしい。
(ねる会議)自分の中にある差別意識に気が付いてほしい。これはいかんな、という戒めが必要。
(ねる会議)現場の職員から最初は招かざる客みたいな扱いを受けて差別的に感じたが、上の方針が変わるとすごく対応が変わった
(ゆきひろ課長)渋谷区も今回の台風で方針を決めました。それについてはみなさんご安心していただければと思います。対応を徹底していきます。

2019年10月29日火曜日

10月26日、美竹公園の廃止・閉鎖について近隣の皆さんにお知らせしました



依然として、更地をフェンスで囲んだままの美竹公園(の約三分の二)。
不当な廃止状態が続いていることを近隣の皆さんにお知らせしました。看板をつくり、美竹公園の近くでチラシを配りました。明治通りより1本裏で往来はまばらながら、飛ぶようにチラシが捌け、近隣の皆さんの関心の高さが強く伝わってきました。
1時間ほどの間に5人から「がんばってくれ」との声も。また、美竹公園を抜ける通路が封鎖されているために、ご老人たちが不便をしている、という話も聞きました。
もう高いビルはいらないよ、と言った人もいました。
仮庁舎解体後は公園に戻すと渋谷区が約束していたことを近隣の方たちも忘れてはいません。
何の説明もなくフェンスでかこったままの状態であることに疑問を感じている方は大勢います。
ましてや、区民や利用者に隠して再開発計画が進行していることを知ったら、誰だっておかしいと感じるでしょう。
フェンスをあけろ!公園に戻せ!

2019年10月25日金曜日

渋谷区における台風19号の野宿者の避難施設受け入れについての詳細報告

■ 10月11日(金)17時頃 防災課
 ねる会議の呼びかけで集まった人たちが、防災課に対して、翌日の台風19号時に区の避難所が野宿者を受け入れるよう要求。まず、防災課職員のコウノ氏が応対。
・17時時点で、対応は会議にて検討中。
・翌日(12日)朝には公表できる。
その後別の職員がやってきて、私たちに次のとおり伝える。
・自主避難施設を3ヶ所用意する。すでに公表されている。地域交流センター恵比寿/ひがし健康プラザ/YCC代々木八幡コミュニティセンター
・野宿者を受け入れる。
・ 開放時間は12日10時から、台風がおさまるまで。夜は越すだろう。
・毛布と多少の飲食料の準備はある。
・「帰宅困難者の受け入れ」ではない。地震等と違い事前に予測できるものだから。
・担当の課長は防災課長。
また、自主避難施設3ヶ所のリストを紙で受け取る。

私たちから防災課に
・災害の際、行き場所がない者がいる、ということを想定してくれ。
・代々木公園のサービスセンターに避難について聞いたところ、渋谷区に相談してくれ、と言われている。
・何かあったらまた来ます。

渋谷区サイト内に「区内在勤者等、区民の方以外の利用はできません」という記載があることを知る。
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/hinan/2019_jisyuhinan_00001.html

Web Archive:
https://web.archive.org/web/20191014004620/https://www.city.shibuya.tokyo.jp/anzen/bosai/hinan/2019_jisyuhinan_00001.html

すでに役所は窓口を閉めていたため、18:20頃に防災課に電話。
下記3点を伝える。
・野宿者も自主避難施設が利用できることを念押し。
・現地スタッフにちゃんとした対応をするよう連絡するよう念押し。
・サイトの「区民の方以外利用できない」との記載を改善するよう要求。

19時頃に防災課に念押しの結果を聞くために電話。
・避難施設での野宿者受け入れについては防災課長、部長に確認をした。
・避難施設(この時は3か所)で野宿者をうけいるように職員に周知をした。
・「区民」(以外は利用できない)という文言については、そのままだが検討はする。

自主避難施設について、野宿者用ビラを作成し近辺の野宿者に配る。
夜、自主避難施設が10ヶ所+3ヶ所(要配慮者対象)に増えていることを知る。
また、23区内で「区民以外おことわり」の明記は渋谷・港だけとのこと。


■ 10月12日(土) 10:05 渋谷区内
渋谷区のスピーカーにて、「避難準備・高齢者等避難開始」のアナウンス。自主避難施設名も含む。


■ 10月12日(土)@ 神南小学校
マークシティでビラ撒き後、野宿者を含む2名で10時に神南小学校へ。正門開けて入る。
校舎入り口付近にて渋谷区職員が出てきて、「渋谷区民ですか?」
前日の防災課への申し入れの話を伝えると、そのまま待たされる。
その後、副校長(PTA会長同席)が出てきて、次の発言。
「学校は原則、地域住民だけ」
「 防災課の上の方に確認したが受け入れできない」「恵比寿、ひがし、YCC(当初の3ヶ所)は受け入れる」「今なら雨も酷くなく移動できる。移動困難な状況で来られたら受け入れる」

苦情を申し入れた上でいったん引き上げ、隣の渋谷区役所へ。
一階で待たされ(15分後)、防災課職員6名が出てきて、次の発言。
「 神南小学校に行きましょう、大丈夫ですから」「教育長にも、ウチの上でも決定がでましたので大丈夫です」
神南小学校に再び行く。
防災課から 副校長へ「教育長から決定がでましたんで、区民以外も受け入れてください」
副校長しぶしぶ受け入れる。防災課が一室を用意することを提言すると、副校長は、人数が少なくて管理できないと抗弁。
体育館に案内される。30分ほどして、館内を衝立で<区民・区民以外>に分ける。
16時、飯セット配布。400gのリゾットが3つ/クッキー/500cc 水
朝6時半に2人は退出。
避難者は25名。犬も2匹いた。


■ 10月12日(土)@ YCC代々木八幡コミュニティセンター
朝11時ころ、野宿者2名で行く。
名前・住所・電話番号を記載させられる(他の人の記載内容が見える記入用紙だった)。
住所を「XX公園内」としたところ、受付担当者にどういうことかを聞かれる。
前日の防災課への申し入れの話を伝えたところ、 避難所職員が受付内で検討して、受け入れることになる。
12:15くらいに、野宿者7人が避難。受付で「今後の野宿者は、ひがし健康プラザに行ってほしい」と言われる。
豪雨の中移動はきびしい、ここでも受け入れてほしい、神南小も受け入れたと聞いている、と要望する。
「ここで受け入れる事は聞いていない。(本部に?)ちょっと聞いてみます。」と職員が言う。
協議の上で「どの避難所も野宿者を受け入れることになった」と知らされる。
野宿者は、部屋ではなく、奥の廊下のパイプ椅子で待たされる。
13時ころ、職員に部屋のことを尋ねると「もっと人がきたら部屋を準備しようとしている」と言う。避難のための部屋が満員なのかを聞くと「地域の高齢者や障碍者のために用意している」と言う。「イスにずっと座っているのはきついので場所をつくってほしい」と要望する。職員は、「昨日から聞いていれば準備も出来たんですが」と言う。野宿者の避難については、今朝、初めて聞いたとのことだった。
14時に部屋が準備されたので移動する。
部屋は十分の広さがあった。

食事は、クッキー(ブロックタイプ)4本、クッキー、水。寝具は薄手の毛布とマット。
職員は深夜まで働いていた。

野宿者合計11名避難。
 「外にいたら大変だった、避難できて良かった」との声が野宿者から出ていた。

翌朝6時~片付け、7時すぎに退出。
(ここの避難者は合計77名。)
~~~
2つの避難施設についての報告でした。
今後、聞き取りによる報告、防災課との交渉の報告をしたいと思います。

2019年10月24日木曜日

台東区への要望書に、ねる会議で賛同しました

要望書の内容は「 災害対策からホームレスの人々を排除した件について」です。

台東区が行政として避難施設への野宿者受け入れを拒否したことは許しがたい暴挙です。
この件については、多くのメディアにも報じられ社会的に大きな問題になっています。
10月31日までに台東区長は誠実に回答することを求めます。

なお、ねる会議としては、要望書について「今後、避難施設からホームレスを排除しないことを確約させること」「災害時のホームレスを含む社会的弱者の問題は都市部だけではないこと」を意見させていただきました。






台風19号時の避難施設での渋谷区の野宿者への対応について

台東区において避難施設でホームレスが排除された件が国会で取り上げられるなど、大きな問題になっています。
一方で、渋谷区は野宿者受け入れをしたとして台東区と対照的に語られています。
アエラ記事https://dot.asahi.com/aera/2019101300012.html?page=1
しかし、渋谷区も、避難施設の神南小学校では開設時には野宿者を地域住民ではないとして追い返しました。また、代々木八幡コミュニティセンターにおいても、受け入れを拒否はしなかったものの、東健康プラザのみが受け入れ場所という発言が開設時にありました。
これらの対応は、現場での抗議によって改善されましたが、渋谷区がすべての避難施設において野宿者を受け入れることになったのは、12日の昼すぎのようでした。
決して、渋谷区も避難施設の野宿者受け入れが開設時から足並みをそろえて実施されたわけではありません。
わたしたち(ねる会議)は、前日11日に防災課に訪れ、職員に(その時に開設が決定していた)3カ所の避難施設について、野宿者受け入れについて質問し、受け入れを確認し、また、そのことを防災課から各避難施設に通知することを求め、周知したとの回答ももらいました。
それにもかかわらず、避難施設では(3カ所の1つである代々木八幡コミセンですら)11日に連絡を受けていないと12日に言っていました。
各避難施設などで職員は徹夜で奮闘していましたが、野宿者受け入れにおいて不適切な対応があったことも事実です。
避難施設での受け入れ体制、また、ホームページでの区民以外は利用できないという告知の仕方、いずれも問題がありました。
日頃の行政の酷薄なあり方を知っているだけに、避難施設の利用に、ためらいを持っている野宿者が多いと思います。
災害時において、生命の危険にさらされやすい野宿者が今後、避難施設を利用できるように対応の改善、徹底が必要です。

(詳しくは続報にて)

2019年10月21日月曜日

飛び出す法令、珍解釈! 公園課問合せ行動報告

10月に入っても半分以上がフェンスで囲われたままの美竹公園。
10月11日、公園プロジェクト担当課長に問合せるため、ねる会議で公園課に出向いた。
ところが、中村課長は音声録音について「庁舎管理規則」を盾に注意を繰り返し、話を進めることが出来ない。窓口での問合せを録音して何が悪いのか全く理解しがたい。意地になって意味不明なローカルルールを振り回す中村課長には閉口したが、仕方なく庁舎外でやりとりすることにした。台風が接近している(途中で、雨が降り出した)なか、実に愚かしい出来事であった。
さて、私たちはようやく本題の質問をはじめたのだが、それまでの対応に輪をかけて中村課長の回答は意味不明なものであった。

1、第3仮庁舎解体後、なぜ庁舎スロープだけが撤去されず補修までされているのか?

これね、解体業者さんが階段に何かぶつけたんだって。それで補修した。そんだけです。別にそのまま壊さなかっただけなんで。
---なぜ壊さなかったのか?
壊す必要が今すぐないから、それだけです。
---第三仮庁舎は郡リリース(業者)からレンタルしていたものですよね。
そうなの?。詳しいことは知らない。
---解体するということは全部なくすということだから、一部残っているのは普通に考えておかしい。
ああ、かもしんないけど、復旧しなくていいってしただけです。
---公園に戻さないことの証拠ではないのか?
違います。
---郡リリースの解体すべき範囲に入っていたのか?
もちろん、範囲ですよ。範囲で更地に戻すところなんだけど。あのままでいいっていう。
---業者が予算内で解体すべきものを改めて解体するとなると税金が余計にかかるのではないか。
まぁ、うちが解体するようになればそうかもしれないけど。どう利用するかは。
---他のものを作ろうとしているのではないか
してないって、言ってるじゃない。してないです。してないです。いい?
---スロープを残している理由はあるのか?
だから、あそこを壊すと公園側もタダではすまないのよ。公園側に影響があるから。必要なくなれば壊しますよ。いまのところ何の必要もないから、いずれ壊しますよ。
---では、必要ないものをわざわざ補修しているのはどうしてか?
俺もわかんない。俺もわかんないけど、そうしたんだって。

2、仮庁舎解体後に都市公園を廃止しつづけている「公益上特別の理由」は何か?

今は公園が廃止されている土地だから、都市公園法はまだ当てはまらないので。そこは、渋谷区が総合的に判断をして、まだ公園としていない。あの更地で管理していく、当面の間となっているだけ。
---話が逆。公園が廃止されているから都市公園法が当てはまらないのではなくて、廃止するためには「公益上特別の理由」が必要。だから、それが現在ないのだったら、話がおかしい。
でも自動的には戻らない。
---廃園になった理由がなくなったのでしょ。
はい、なくなった。
---それで、そのままにしておくのか?
そう、それは総合的に判断して、当面の間あのままにしていくと区が決めたから。
---総合的な判断、というのは「公益上特別の必要」ということか?
それは関係ない。
---公益上の特別の必要が9月末になくなるのは前もって分かっているわけだから、その後は公園として回復した上で、整備工事が必要ならば利用制限を条例でかけてやるべきなのではないか?
それはご意見として伺っていますし、ご要望としても捉えられるのだけど、総合的に区が判断して、そのままと決めているだけです。
---公園は「公益上特別の理由」があってはじめて廃止できるわけだから、その廃止状態を維持しているのであれば、何らかの都市公園法16条(廃止要件)に当てはまる理由がなければおかしい。
そうじゃない。もう廃止したから、その土地は都市公園法の適用じゃないから。
---都市計画法上の公園でしょ。
都市計画上はそのまま残っています。
---公園として整備しなくてはいけないという義務があるわけです。
ああ、都市計画公園を公園にしていきましょうね、というのは決まっているから、そこは否定していないです。それが、今すぐかどうか、というのは決まってないから。
---2014年に美竹公園を廃止をしたときは今年の3月31日が廃止期限だった。その時点で、公園に戻ったのではないか。
公園として区域決定して、もう一回告示しないとダメなんじゃないの。
---ではなぜ告示しないのか?
それは総合的に判断して。
---総合的な判断というのは都市公園法16条の理由にない。
もう廃止しちゃってるから16条関係ないもん。
---その理屈でいったら、公益上の理由がたとえ1日だけであったとしても、その後ずっと廃止が出来る。おかしい。
ものの考え方はそうかもしれないけど、ぼくも法律家ではないけど。ただ、廃止する理由があって、廃止をした土地なんですよ。だから都市公園法は適用されないから16条の理由が必要ではない。
---その話、法律上、厳しい制限が加えられている廃止要件をかなりアクロバティックに運用しているように聞こえる。都市公園を所管し指導監督している国交省には、運用の仕方について問題がないか確認しているのか?
ぼくはしていないです。
---誰かしているのか?
う-ん、わかんない。してないと思いますけど。
---総合的な判断とは何か?
(歩きながら)総合的は総合的です。
---公園にいつ戻すのか?
(小走りで)当面の間はあのままです。
~~
こうして中村課長は庁舎内へと走り込んだ。
公園を廃止した理由がなくなっても公園にすぐに戻す必要が法的にないと筋の通らないことを言い、総合的な判断の中味も答えない、そんな公園課が美竹公園を元に戻すのか、私たちは疑念をいっそう深めざるを得なかった。
私たちは、さらに追及をしていくつもりである。

2019年10月9日水曜日

ギョ!!更地に謎のオブジェ!!

美竹公園の三分の二を占めていた渋谷区の仮区庁舎。解体された跡地が公園として「廃止」されたままのおかしな状態が続いている。

さらに、その更地には、仮庁舎の正面玄関に至るスロープ (と階段)だけが残されている。

解体工事は9月30日に終了しているのに。
もしかするとスロープ(と階段)だけは別業者が解体するのか、と思っていたら補修している。

怪しすぎる!!
おかしすぎる!!
トマソンとして名所にしようとしているのか!!!
(注)https://ja.wikipedia.org/wiki/トマソン

宮下公園を地上5階に造っている渋谷区のことだから、何をやりだすか分からない。
約束通り、すぐに美竹公園に戻せ!

(詳しくは前エントリーをご覧ください)
























2019年10月7日月曜日

美竹公園の半分以上が廃止のまま!!

~~簡単な経緯~~
201312月 美竹公園を含む一帯(美竹公園の一部・東京都児童会館・美竹の丘リクレーションホールや市民菜園)が、区庁舎建替えのための仮庁舎敷地に決定される
2014101日 美竹公園の区域の一部変更(廃止)告示
201511月 仮庁舎がオープン
2019115日 新庁舎がオープンする(まもなく第三仮庁舎は閉鎖)
201962日 65日からの第二・第三仮庁舎解体工事を前倒し着工。
第二仮庁舎を閉鎖し、野宿者排除

2019930日 解体工事終了
(地図はhttps://minnanokouenn.blogspot.com/2019/06/blog-post_30.html参照)

2015年から美竹公園の敷地を3分の2程度占めていた第三仮庁舎は、先ごろ9月末に解体された。しかし、公園に戻すという渋谷区の約束は果たされていない。

9月6日、中村公園課長は「みなさまにお伝えできる情報は何もない」と同敷地について口を閉ざした。9月24日の時点でも「しばらくは更地のまま」としか答えようとしなかった。長谷部区長も公園課長も、解体後は元の公園に戻すと言ってきた。渋谷区は明らかに約束を踏みにじっている。

都市公園法上、公園施設や占用物件として区庁舎は認められず、また、認められた施設においても敷地面積が公園の半分以上など到底あり得ない。本来、美竹公園に仮庁舎を建てること自体に無理があったのである。しかも、宮下公園の再開発などで公園が周囲になくなることを考えれば、なおさらである。現在、週末ともなれば、他に行き場のない若者などのグループで美竹公園は過密状態になっている。
そもそも、職員や関係者が利用するだけだった第二仮庁舎駐車場に第三仮庁舎を造ればよかったのではないか。

100歩譲って、美竹公園に第三仮庁舎を作るしかなかったとしよう。廃止の要件は、都市公園法第16条に定められている。

(都市公園の保存)

第十六条  公園管理者は、次に掲げる場合のほか、みだりに都市公園の区域の全部又は一部について都市公園を廃止してはならない。
 都市公園の区域内において都市計画法 の規定により公園及び緑地以外の施設に係る都市計画事業が施行される場合その他公益上特別の必要がある場合

渋谷区の2014年年10月1日の告示は以下である。


公園廃止理由が「公益上特別の必要がある場合」であることに注目したい。
しかし、廃止期限の2019年3月末になっても、解体工事は、まだ着手されてもいなかった。そのため、渋谷区はもう一度、告示を出している。

2つ、疑義がある。

1,6月25日に出された告示が、4月1日まで遡って適用されている。このようなことが許されれば、いくらでも不正が出来るではないか。また、4月1日から6月25日まで、その時点において仮庁舎は公園敷地に建っていることになり、都市公園法に違反していた事になるのではないか。

2,前回の告示とちがって、終了日が指定されていない。つまり、無期限に公園を廃止できるような告示になっている。しかし、「公益上特別の必要」が解体工事以後に存在しているのか。


1については、年度替わりのうっかりミスかもしれない。しかし行政として免責されるものではないだろう。東京都から借り受けていた第二仮庁舎の土地貸付期間の延長要望(2019930日まで)については、渋谷区は2018年3月23日に行っている。2018621日には、第二・第三仮庁舎の施工レンタル業者と渋谷区は2019731日まで契約を延長している。渋谷区にとって、美竹公園の廃止が2019年度をまたぐことは、とうに分かっていたことだった。

2については、「公益上特別の必要」が仮庁舎のことを指すならば、当然、解体工事終了の9月30日までが公園廃止の期間であるべきだ。その後、約束通り、公園に整備するにしろ、廃止した区域を速やかに公園に戻した上で、公園利用の禁止や制限の条例によって工事しなければ、都市公園法の主旨に沿わない。


渋谷区は、様々な不当を重ねてでも仮庁舎跡地を美竹公園に戻したくない理由があるのだろうか?
美竹公園一帯には、都と区が再開発を行う計画が進んでいる。(https://minnanokouenn.blogspot.com/2019/03/blog-post_48.html)。
ただし、これは、現在の第二美竹分庁舎(=第一仮庁舎)が解体された後、数年先のことである。
長谷部区長も、「第二・第三庁舎解体後、第一庁舎が残る二年半程度の間も、都市における貴重なオープンスペースである美竹公園については、地域の皆様に御利用いただける空間として確保いたします」(2018920日、本会議)と発言をしてきた。
しかし、公園課長(中村)は、この区長発言について、公園を確保するとは発言していないと独特な解釈を持ち出している。また、ある公園職員は「先の計画があるなら、公園整備に予算なんて俺だったら出さないよ」とも言っていた。

つまりは、都区再開発を睨んで、美竹公園は、かなり怪しい雲行きになっている。6月25日の渋谷区による告示は、表沙汰にならない、おかしな動きを示唆するものだ。今までの渋谷区を見れば、何をするのか分かったものではない。


渋谷区は、きちんとした説明を行え!
すぐに、仮庁舎跡地を美竹公園に戻せ!!






2019年7月16日火曜日

不当な家宅捜索・身体捜索に対して苦情申し立て

7月8日早朝に警視庁公安部・渋谷署によって行われた不当な家宅捜索・身体捜索について、東京都公安委員会(警察を管理する行政組織)・ 警視庁本部監査官(警察の内部的な監察組織)・渋谷警察署署長、それぞれに対して、苦情申し立て及び請願を行った。
厳正な審理を求める。