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2017年12月30日土曜日

美竹公園で越年越冬闘争中!

12月28日から1月3日まで、渋谷区美竹公園で越年越冬闘争が行われています。越年越冬闘争とは、寒さが厳しく、仕事がなくなり、福祉の窓口が閉まる、年末年始の時期に、支援をえながら、野宿生活者が共同でご飯をつくり配食し寝場所を確保するなど共に生きていく場です。映画の上映やもちつき等も行います。
現在、毛布など就寝時の防寒品が不足しています。また、現金のカンパも求めています。
美竹公園にご持参いただくか、下記まで連絡をください。
連絡先 nojiren@live.jp
情報はのじれんツイッターにて https://twitter.com/shibuyanojiren
*越年越冬闘争の撮影はご遠慮ください

宮下公園の商業利用をやめ、更地のままにしてください


(Miyashita Park2017.12.21)

MiyashitaPark 2018.1.1
宮下公園の解体工事は終わり、現在、公園内に工事車両はほとんどありません。

写真を見てください。

戦後すぐにつくられた宮下公園の姿がそこにはあります。宮下公園が2階になったのは、1964年東京五輪を前にして駐車場不足が叫ばれる中でした。急ピッチで進む再開発や道路整備の副産物として公園は地上から押し上げられたのです。それから50年。2020年東京五輪を理由にして、公園はさらに地上高くに押し上げられ商業施設が一挙に増大しようとしています。



写真を見てください。

広々とした空間。地面にあるという安心感。いますぐ、中に入って歩き回りたくはありませんか。走りたくはないですか。周囲に立ち並ぶ鋼板を取り除けば、いますぐに、それは実現できます。

昔の宮下公園には井戸があったといいます。地面を掘れば水が湧いてきます。木を植えれば育ちます。人工的な仕掛けで屋上緑化しなくても、自然はそこにあります。



もう一度言います。

地面にあってこそ公園です。

宮下公園の商業利用をやめ、更地のままにしてください。

宮下公園で遊びたい。休みたい。憩いたい。眠りたい。歩きたい。

いますぐ!

2017年12月5日火曜日

11月27日デモと渋谷区交渉の報告

 
前回のエントリー(http://minnanokouenn.blogspot.jp/2017/11/blog-post_22.html)でお知らせした通り、去る11月27日、「野宿者をなめるな!生きる力を奪うな! さくらグリーンハウス殺人事件を許さない 渋谷区抗議デモ」を行いました。主催、「宮下公園ねる会議」、共催、「ノラ」、「のじれん」。8月に貧困ビジネスを生業とする「NPO法人さくら福祉推進協会」が運営する無料低額宿泊所である「さくらグリーンハウス市川」に入所していた女性が施設長に虐殺された事件を契機として、劣悪な福祉の現状とそのような「福祉」が野宿者排除の手段となっていることに抗議する趣旨です。東京の渋谷で行いました。
 参加者は約30〜40名。野宿者や関係者が集まりました。山谷や労組などからもかけつけてくださいました。上記趣旨の確認と共に、行政に抗議する中であっても差別的言動はいけないこと。参加者同士でも嫌な思いしたら話し合い嫌だと言える場にしようということ。デモといえば警察による妨害が当然のようになっているけど、特定の誰かが抗議するのではなく、警察が押したり触ってきたり盗撮したらなるべくみんなで抗議しようということを確認してから出発しました。
 渋谷の街をねり歩きながら、次のようなコールをあげました。

劣悪施設へ送るな渋谷区
貧困ビジネス使うな渋谷区
劣悪施設へ送るな渋谷区
貧困ビジネス使うな渋谷区

工事で野宿者追い出すな
オリンピックで追い出すな
公園しめるな!公園解放
区庁舎軒下(のきした)開けろ

ビンボー人を 殺(こ・ろ)・す・な
野宿者襲撃 止・め・ろ
女性野宿者 狙(ね・ら)う・な
生きる力を う・ば・う・な

野宿の生活、貧困者の権利
野宿者たちは、つながり生きる
野宿者なめるな みんなで野宿
野宿者なめるな みんなでごはん



 交代交代にコールをして、NPOさくらが運営する別の施設で暴言などに愕然として逃げ出してきた人も声をあげました。案のじょう、途中で警察の妨害も入りましたが、みんなで抗議しました。残念ながら盗撮された写真を削除させるにはいたりませんでした。
 デモコース最後は渋谷区庁舎を一周。長谷部健区長執務室に聞こえるように声を張り上げました。


 デモ後はお茶を飲んで休憩してから区議会本会議傍聴へ。区長演説直後にみんなで一斉に声をはりあげて貧困者・野宿者への人権侵害に抗議しました。
 その後、メシ。山盛りのわかめご飯に佃煮、味噌汁というメニューでした。
 それで力をたくわえて渋谷区生活福祉課に集団抗議。区議会で課長不在のため、職員2名と談判。NPOさくら運営施設から逃げてきた人が直に体験したことを話した他、別の方から伺ったさくら運営施設の惨状を伝えました。本来なら、そうした施設に貧困者を送り込んでいる区職員があらかじめ把握しておくべき問題ですが、職員らはあたかも他人事のような態度。
 8月の虐殺を受けて、NPOさくら運営施設に新たに貧困者を送り込んではいないとのことでしたが、終始あいまいな説明のため、あまり説得力はありませんでした。
 その他、生活保護は「居宅保護」(アパート賃貸)が原則だろうということを言いましたが、渋谷区だと物件がなかなかないなどと釈明。それなら公営住宅の拡充をと言うと、いま倍率がすごいといったこれまた他人事トーク。とりあえず申入書(下記)を渡し、次の面談を約束させて離れました。

 この時点で既に私たちは疲れちゃってましたが、区議会傍聴で区長に対して同申入書を渡しますよーと言っていたこともあり、今度は総務課へ。申入書を渡すと共に、以前の質問書に加えて口頭で質問し、区長にも伝えるという言質をとりつけていた件につき、回答書に記載がないことなどについて斉藤課長らに問いただしました。斉藤さんは、回答書を渡したのだから、回答したんだなどと意味不明な説明。人の生存がかかっている問題に対する不誠実さに怒りを新たにしました。これでは埒があかないので、下記申入書にもある通り、改めて、区長との面会を要求しました。
 区庁舎を一旦あとにして、お茶しながら集約。みな、区の不誠実な態度に怒っていました。また、「宮下公園ねる会議」呼びかけの過去の行動において実際に他の参加者から嫌な思いをさせられたことがあるという報告も参加者からありました。
 最後に、残った有志で公園課へ。吉武課長らに、質問書への回答が遅れていることなどについて質問しました。ある公園の夜間施錠が早くなったことについて問うと、地元町会の要望によるとのこと。しかし、吉武さんが町会を訪問していたことも判明し、むしろ順序が逆で、区が町会に要望するよう要望したのではないかと聞いても、記憶がさだかではないとのことでした。
 施錠は公園内で喫茶施設を運営しているNPOが「ボランティア」(!?)で行なっているとのこと。では、施錠者に管理権はないんだね、との質問に、「そうです」と答えました。
 今回は、8月の女性貧困者虐殺事件を受けて、「福祉」の名の下に貧困ビジネスがのさばり、野宿者排除の道具ともなっていることへの怒りをまずは私たちが活動する渋谷から発信しようという提起による行動でした。これで終わりにせず、福祉の実質化させることと共に、野宿者・貧困者の尊厳を踏みにじらせないよう、広く行動を呼びかけます。


(申入書)
渋谷区長殿
渋谷区福祉部長殿
抗議並びに申し入れ書
今年8月28日、無料低額宿泊所「さくらグリーンハウス市川」に入所していたKさんが、所長に暴行され亡くなりました。
このさくらグリーンハウスを設置しているのは、「貧困ビジネス」をその生業とする「NPO法人・さくら福祉推進協会」。同NPOが開設した宿泊所では、これまでも様々な問題が生じています。今年4月に貴区福祉事務所から「さくら滝山ハウス」に送り込まれたある方は、同NPOの職員に「思い出したくもない暴言」を浴びせられ、生活保護費のほとんどを差し引く同NPOのやり口にがく然として、身ひとつで宿泊所から逃げ出してきたほどです。
貧困ビジネスをのさばらせるな! 都の「宿泊所設置運営指導指針」すら反故にする事業者を使うな! 今まで私たちは、貴区に対し何度もこう訴えてきました。今年3月1日、さいたま地方裁判所が「貧困ビジネスは違法」と断じたこと、この判決を受けるかたちで5月、国も重い腰を上げ無料低額宿泊所への規制を強める方針を固めたことも、すでにお伝えした通りです。が、貴区は依然として貧困ビジネスに依存しこれを増長させています。私たちは、貴区のこの姿勢に断固抗議するとともに、「さくらグリーンハウス事件」を踏まえあらためて以下申し入れます。
1.NPO法人・さくら福祉推進協会が運営している事業は、違法な貧困ビジネスであると認めること。今後、生活保護を申請する者に同NPOの宿泊所を紹介しないこと。貧困ビジネスと考えられるその他の事業者も利用しないこと。
2.都、そして国と連携し貧困ビジネスを根絶すること。都に対し、無料低額宿泊所の事業者に「宿泊所設置運営指導指針」を遵守させるよう求めること。
3.生活保護の申請者に、居宅保護を原則とする当然の生活保護を適用すること。
4.貴区が手厚い生活保護をかけ、あるいは貴区ご自慢の「ハウジングファースト事業」を勧めるのは、野宿者をそこから追い出したいとき、といっても過言ではありません。生活保護もハウジングファースト事業も、追い出しの「道具」としないこと。
5.ただ風雨をしのげれば、空腹を少しでも満たせれば、人間としての尊厳が保たれる!? 貴区がそう考えているとすれば、大きな間違いです。野宿者は野宿を通し、尊厳の意味を問い直している、といえます。もう二度と野宿者を排除しないこと!
2017年11月27日
ノラ
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
宮下公園ねる会議

※上記の申し入れに文書で回答するのはもちろん、渋谷区長と直接意見交換させていただくことを求めます。

2017年11月22日水曜日

野宿者をなめるな!生きる力を奪うな!   さくらグリーンハウス殺人事件を許さない 渋谷区抗議デモ




11月27日(月)11時 渋谷区美竹公園集合
タイコ鍋を叩くなど大歓迎!
主催: 宮下公園ねる会議  共催: ノラ、 のじれん
デモ出発  11:30
美竹公園→宮下公園交差点→美竹通り→タワレコ前→渋谷駅→ガード下→ビックカメラ→宮下公園交差点→渋谷区仮庁舎ぐるっと→美竹公園ゴール


デモ後はみんなで腹ごしらえをし、渋谷区へ抗議しよう!

*********
NPO法人さくら福祉推進協会の無料低額宿泊所(注1)さくらグリーンハウス市川に入所していたKさんが8月28日、施設長に暴行され亡くなりました(注2)。 わたしたち野宿者と支援者たちは、この痛ましい事件に大きな喪失感をもっています。
一方この夏、渋谷区生活福祉課で同NPOの宿泊所を紹介されたある方は、職員から度重なる暴言、嫌がらせを受けました。 生活保護費のほとんどを天引きされ、劣悪な環境で暮らすことは到底、耐えられることではありません。 そしてある日、身ひとつで宿泊所を脱出し、渋谷の野宿者たちと生き延びました。

 宮下公園の野宿者排除を主導してきた長谷部健渋谷区長は、渋谷区報やメディアなどで「(ホームレスの人たちのために)渋谷区は先進的な『ハウジングファースト事業』を行っている」と、8床しか用意がない同事業を強調し、繰り返されてきた野宿者排除を隠蔽しています。 また、渋谷での野宿者支援に、あからさまな敵意を流布しており(注3)、野宿者の尊厳への配慮はみられません。 長谷部区長は「公務で忙しい」「真摯に話しあいができる状況ではない」と文書で簡単に回答するのみで、わたしたちと面会しようとしません。
わたしたち野宿者や支援者たちは、宿泊所などの劣悪な状況を行政に再三抗議してきました。 無料低額宿泊所の改善が徹底されていれば、Kさんの死はありませんでした。 もし、Kさんが路上に逃げてこられたら助かったかもしれない、わたしたちと一緒に生き延びることができたかもしれないと悔やまれます。もちろん女性がひとりで野宿するには様々な困難がある社会状況です。 それでも、わたしたちは既存の家族のつながりではなく、お互いどのように助け合えるか、どう工夫し補い合えるか、模索しながら生きる場を作ろうとしています。 その生活は貧しくとも尊厳があり、わたしたちはそこで共に生きる事を目的としています。
格差が広がり過剰な競争社会の中で孤立する貧困者は、路上にはじき出されてきます。 しかし、わたしたち野宿者は、わたしたちを苦しめ死に至らしめるような制度は利用したくありません。 弱みにつけ込む貧困ビジネスとわかっていながら、それらの宿泊所、寮、施設を紹介する渋谷区をはじめとする福祉行政を許しません。 再開発工事で野宿者を追い込みながら、福祉関係者がしつこく寝場所を訪問するような<追い出しのための福祉>に強く抗議します。 そして、再開発工事を名目とした野宿者排除を繰り返さないこと、野宿者と支援者への敵視の流布を止めることを長谷部健区長に強く要求します。

注1ー無料低額宿泊所(宿泊所)とは
社会福祉法に基づき生活困窮者に対して泊まる場所(食事など)を提供する施設だが、知事に届ければ誰でも開設できるために「貧困ビジネス」の温床になっている。全国に537カ所あり、1万5600人が入所している。また、無届け施設も多く、1236カ所、1万6578人(すべて2015年厚労省調査)となっている。また、入所者の9割以上は生活保護を受給している。部屋は2畳から4畳半程度であり(相部屋もあり)、生活サービス料(食事代など)も大幅に天引きして、入所者には保護費を月1万~3万程度しか渡さない施設が多い。福祉窓口が受給者に宿泊所を斡旋する他、事業者自らが野宿者を勧誘して利用させている。都は昨年春、個室を原則とし一人あたり4畳半以上、生活サ ービス利用は入居者の選択とした宿泊所設置運営指導指針を施行したが、宿泊所の状況は一向に改善されていない。

注2ー ニュース記事

注3ー インターネットメディアでの長谷部健区長の「問題発言」 
「問題なのは、「ホームレスサポート」と称して、野宿できる環境の確保を目的化してしまっているような団体や人たちがいることです。僕は、公共の公園や道路で寝起きすること等を目指すのではなく、社会復帰を促していくことが重要だと思いますし、それこそが行政が目指すべき本当の支援だと思っています。 だから宮下公園の閉鎖と工事は、宮下公園の敷地に従前から起居していた全員の方の次の居所が決まった後で始めたんです。 中には、渋谷区が「野宿者を追い出した」 「野宿場所を奪った」などと世間にアピールし続けていくために、他の場所からホームレスの方を連れてくる支援団体もありますが、ホームレスの方々と日々真摯に向き合っている福祉担当の職員の存在や、区の支援施策などについては、もっと知っていただきたいという思いがあります。」




2017年11月14日火曜日

11月13日、三井不動産に抗議!!

10月13日付け申入書について、三井不動産は封書に入れて「宮下公園整備事業準備室」名でそのまま返送してきました。
相も変わらぬひどい対応ですが、これまで一切答えようとしなかった準備室の住所が封筒に書いてありました。

中央区銀座6ー17ー1

やっぱり、アーバン事業部が入っている銀座6丁目スクエアビルじゃないか! ふざけた話です。
11月13日、私たちは、宮下公園を鋼板で封鎖し野宿者を追い出したことについて何らの責任もとらず、公園の解体工事を進めている三井不動産に対し、スクエアビル前で抗議しました。

三井不動産は出入り口を閉鎖し、警備員が立ち並び社員は出てこようともしません。そして、警備員は「関係者以外は立ち入りできません」とオウム返しするばかり。
待ちかまえた警察も横やりを入れてきました。三井不動産には誠実さのかけらもないようです。
私たちは、約1時間半、マイクで話したり楽器をならしたりして抗議しました。


抗議行動の模様は以下から。

私たちは三井不動産を許しません!!

2017年10月25日水曜日

公開質問書提出

2017年10月13日「新宮下公園及び新渋谷駐車場の施設計画説明会」において、緑と水・公園課より10月中は質問をうけつける、との発言がありました。そこで、説明会において回答に不足のあったと思われることや時間が足りなくて発言できなかった質問を質問書の形で、緑と水・公園課に提出しました。




2017年10月12日木曜日

10月13日 渋谷区が新宮下公園の説明会をします

突然に決まったかのような説明会が行われます。
単なるアリバイづくりにさせないために、計画の問題点・疑問点を渋谷区にぶつけよう!
なお、10月11日の区民環境委員会において
・秋に予定していたはずの基本設計がまだ出来ていない
・駐車場は公園北側だけではなく南側にもつくる(都計審においても北側だけだった)
・ホテルは18階だて、80メ-トル予定(三井提案当初より階数が1階ふえている!)。
・駐輪場、荷捌きスペースは事業者が所有
など新たな事実が明らかになりました。公園内にカフェをつくるという話もあります。
ますます商業化の度合いを強めている新宮下公園は疑問だらけです。
<新宮下公園及び新渋谷駐車場の施設計画説明会>
日時:平成29年10月13日(金曜日)19時~20時30分
場所:商工会館2階大研修室
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/news/oshirase/miyasita_setsumei.html

2017年10月1日日曜日

野宿者排除を狙う コミュニティサイクルのポート設置計画

  3階建てショッピングモールの屋上に公園を配置し、17階(予定)のホテル建設も行うという新宮下公園事業。これでは、もはや公園ではないという反対の意見を押し切って、渋谷区と三井不動産は、今年の3月27日に何の事前告知もなく宮下公園を封鎖しました。それまで宮下公園は夜、野宿者たちがかろうじて寝られる場所でした。宮下公園から閉め出された野宿者たちは、再開発工事が繰り広げられる街の中で、どうにか場所を作って寝ています。しかし、またもや渋谷区は野宿者たちが移動した公園で新たな工事計画による排除を企てています。

 9月13日、移動の警告の貼紙が!?  その前日に土木清掃部管理課の山中課長が野宿する人の所へ来て、自転車おく場所にしたいので移動してくれませんかね、とこっそりと追い出しをしかけてきました。さらに、9月20日には撤去の警告書の貼紙が!?


  すぐに、野宿の人たちを含む<ねる会議>で、土木清掃部管理課へ向かいました。山中課長が不在だったため、担当職員に「ここに自転車置くって、どういうこと? 」ときいてみました。オリンピック・パラリンピックに向けたコミュニティサイクルとして、レンタル電動自転車を10月1日に渋谷区が160台用意するという。また、区内各所にポート(専用駐輪場)を設置し、<ドコモ バイクシェア>が運営する計画らしい。ポートはこれから増やしていくとの話。今回の公園についてはポート設置を正式には聞いていないとのこと。なぬなぬ? 何だか、おかしい。。。とその時、山中課長が窓口に戻ってきました。
野宿者の荷物撤去や野宿者排除を手がけてきた山中課長。公園でも道路に沿った場所も、駐輪場のわきも空いているのに、野宿者の小屋のある奥まった場所にどうしてポートを作るのか? しかも、話が具体化していないのに、なぜ移動の警告をするのか?
私たちの質問に対して、山中課長は「わたしはここにポートを作りたいんです!」の一点張り。明確な理由を述べることもしませんでした。野宿している方は、移動できません、ときっぱり伝えました。




山中課長は、<緑と水・公園課>にポート設置の提案をしたというので、緑と水・公園課の吉武課長にも話を聞きました。
吉武課長は、ポートのための提案は聞いているが、野宿の人たちがいるかぎり占用許可は出せない、10月1日にコミュニティサイクル事業が始まるので9月29日期限で移動の警告書を出した、とのこと。
二回目の警告書は額付きの上に、文言が「撤去」になっていました。また追い出すのか! と追求すると,「撤去は間違いでした」と吉武課長。「移動」の警告をしたつもりだったらしい。。。警告書を掲示しておくことは襲撃を助長することになる、すぐに取り外して! と要望しました。宮下公園から追い出し、ここで寝ざるをえない状態にしたのは渋谷区です、移動できません、と改めて伝えました。


額付きの撤去警告書は公園課職員によって、すぐに取り外されました。

野宿者の寝場所を狙ったとしか思えない今回のコミュニティサイクルのポート設置計画。コミュニティサイクルは、野宿者に対して数々の辛辣なコメントをしてきた伊藤たけし議員(シブヤを笑顔にする会)が推進しています。2006年宮下公園のフットサルコート設置について、伊藤たけし議員は「ホームレス対策」と公言していました。渋谷区としても大失敗であった「宮下NIKEパーク」計画は、当時の長谷部健議員と伊藤たけし議員が中心になって進めました。また、伊藤議員は五輪・パラリンピック対策特別委員会の委員長でもあります。宮下公園につづけて、オリンピック関連事業で野宿者を追い出すつもりなのでしょうか?

野宿者排除につながるポート設置計画は、すぐに取り下げるよう強く要望します。