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2018年5月24日木曜日

5/14 新宮下公園整備事業反対!三井不動産抗議行動ほうこく

 雨の日も風の日もカンカン照りの日もこの1年、毎月13日(たまに31日)、三井不動産に申入書を届けるため取り組んできた三井行動。申し入れ内容は「宮下公園の解体工事を中止せよ」というものだったが、その解体工事もすっかり終盤。三井不動産が「野宿者・支援者からの申し入れは受け取らない」と差別まるだしで受け取りを拒絶、郵送しても封も切らずに送り返す・住民説明会からも実力でシャットアウトなど強行姿勢で排除を繰り返したせいだ。宮下公園はすでにさらさらの更地にされ、この6月からとうとう巨大ショッピングモールと18階建て高層ホテルの建設に着工するというのだから、本当にふざけた話だ。いいかげんにしろ!これが申入書を受け取る最後のチャンスだぞ!ということで、5月14日(月)、東銀座の三井不動産アーバン事業部のあるビルへみんなで行ってきた。総勢20名。こちらは紳士的に受付に行こうとしているのに、ガードマンがまたしても私たちの行く手をさえぎり、自動ドアを締め切りにして通さない上、三井不動産担当者に引き継ぎすらしない。しょうがね~な~じゃあそっちから取りに来い、少しだけ待ってやるからと、門前にブルーシートを颯爽と広げ、みんなで座り込む。慌てて駆け寄ってくるガードマン。「三井不動産は申入書を受け取れ!」と次々とマイクを回して、ビルの外から話しかける。「座り込め~」と歌い出す仲間、「待つわ」のメロディを奏でる「もらい隊」、ついでに新曲の練習もしたりして、昼まで少々待ってやったものの、とうとう三井不動産担当者は出てこなかった。こちらの堪忍袋の緒も完全に切れた!というわけで、お昼どきの三井不動産前でビラまきとアピールを大々的にやり、次回は三井不動産本社に向け白昼堂々デモで訴えるぞと通告してこの日の行動を終えた。市民メディアの「アワプラネットTV」が取材に来て、その日のうちに記事にしてくれた。野宿者を排除して金儲けをしようとする三井不動産、許すまじ!

2018年5月20日日曜日

更地のままに宮下公園をつくろう!

1960年の宮下公園(*)
1953年、宮下公園は開園しました。
東京全土が破壊された戦争の直後、戦災復興計画の中で緑地計画がたてられました。
東京においては、周辺部を環状にとりまく広大な緑地と長さ150キロに及ぶ市街地を縦横に走る緑地帯からなる遠大な計画でした。
線路両側にも25mずつ緑地帯が計画されました。
残念ながら、緑地計画は予算や時勢の都合でほとんど実現することはありませんでしたが、その数少ない例外が、宮下公園であり、神宮通公園なのです。

宮下公園には、3千本の木が植えられ、ブランコや滑り台が整備されました。

1966年、五輪の都市再開発の中で、新日本石油系列の会社によって地面レベルを駐車場に、2階を公園にする改築が行われました。
交通地獄の到来が喧伝された中の出来事でしたが、当時においても民間企業の利益優先として厳しい批判がありました。

2011年、ナイキジャパンによって、公園の中にスケートボード場など有料スポーツ施設がつくられ、夜間は施錠されました。
渋谷区とナイキの契約について、適切な入札や議会の承認がない地方自治法違反と裁判所は指摘し、野宿者の排除については賠償を求めました。

2018年、三井不動産によって、5階だてショッピングモール屋上に公園をつくり、18階のホテルを併設する工事が始まろうとしています。
三井不動産も渋谷区も、これは公共工事ではない、とまで言い、利用者の声を聞こうとしません。

宮下公園の歴史は、公園の理念と有用性が後退していく歴史にほかなりません。
貧しくとも無料で憩える緑ゆたかな場所として計画された宮下公園は、今、三井不動産の工事によって根底から奪われようとしています。


戦後、闇市によって人々の生活をささえることから出発した渋谷の街は、現在、駅周辺を中心に乱立する巨大な商業ビルに威圧されようとしています。
それでも、街の魅力を路面店に求める人は多くいます。
そして、そのようなつながりの中に都市公園はあるべきであり、多少の遊具と豊かな緑があればそれだけで充分です。
公園を潰してビルを建てる手法は宮下公園にとどまらず全国に波及するかもしれません。


現在、宮下公園は解体され、更地の状態です。

公園本来のあり方を取り戻すために、また今後予想される大震災に備えて、地面の上に宮下公園を作るべきだと考えます。
再開発で息苦しさの増す渋谷の街に必要なのは、三井不動産の商業施設やホテルではありません。

今なら可能です!
宮下公園は更地のまま地面の上に!


*東京懐かしの昭和30年代散歩地図(実業之日本社2005年)より写真引用。撮影者不詳。

2018年5月8日火曜日

4月26日 公園課交渉の報告!

4月13日交渉で授けた宿題の回答を聞くために、4月26日に再び、緑と水・公園課と新宮下公園等事業についての交渉を持ちました。
今回は、新任の石川公園課課長と藁谷公園プロジェクト推進課長の二人が相手。
石川課長は世田谷区からの転任とのことで、主に藁谷課長が今回も回答しました。が、藁谷課長、予想をはるかに超えるとんでも発言を連発!

●三井不動産が新宮下公園は公共工事ではない、と言ったことについて
三井はそんなことは言っていないと言っている
では、公共工事だと認めたのか
そういうわけでもない
渋谷区として、どう考えているのか
厳密には公共事業ではない、民間に任せた事業、工事中は渋谷区の公園ではない

三井が言っていないとシラを切っているが、当日の録音でどっちが正しいか確認しようと迫ると慌てた様子。公園をつくる工事が、公共事業ではない、とは自治体としてのプライドがないのだろうか。公共事業だからこそ、議会で議決もし予算もつけているのだろう。誰が聞いてもおかしな話だ。

●三井不動産が野宿者・支援者の申入書を受け取らないと言っていることについて
権利関係者の申し入れしか受け付けないと三井は言っている、会社の方針だから仕方がない
事業に対しての意見をする窓口がどこにあるのか
今は公園ではないから、受け付ける窓口はない

窓口がない、との開き直りには呆れた。PPP事業というのは利用者や区民を無視する手法だと開き直ったに等しい。しかも、前任者が渋谷区としては申し入れを受け付けると明言したことさえ翻している。こんな事業、とうてい認めることはできない。

三井不動産との打ち合わせなども情報公開できるように文書として残していただきたい
三井は文書を残しているのでは。竣工後に文書をもらえると思う
それでは遅い。なぜ区として文書を作成しないのか
そんなこと普通しない

事業計画はいつの間にか変更を重ねている(ホテルが1階増えたり、駐車場スペースが増えたり)。手続きや経過の透明性、正当性を担保するために、文書を残し情報を公開するのは当たり前のこと。藁谷課長は、新宮下公園のための課長なのだから、責任をもって任を果たすべき。改めて、追求した結果、この件については善処するそぶりを見せた。

三井不動産のやりたい放題に渋谷区は意見するどころか、追認するばかり。よっぽど三井が怖いのか?との声も交渉の中であがりました。おかしなことだらけの新宮下公園等事業。野宿者追い出しから工事が始まったことを私たちは忘れてはいません。6月から始まる新築工事に向けて抗議の声をぶつけていきましょう

●5月14日(月)10時美竹公園 または 11時築地うねめ橋公園集合
三井不動産抗議行動!ぜひご参集ください

●5月31日(木)宮下公園をかえせ!三井不動産抗議デモ
11時常盤公園(常盤橋公園ではありませんので、おまちがえなく!) 12時デモ出発
(常盤公園はJR「神田」駅南口、JR「新日本橋」駅2番出口、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅A8出口からいずれも徒歩5分程度)