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2014年8月22日金曜日

2014年渋谷・宮下公園夏まつり 8月24日(日)@宮下公園集会広場


宮下公園等再整備事業は問題だらけです!!!



渋谷区は、現在、「宮下公園等整備事業に関する公募型プロポーザル(PPP事業)」を募集しています。http://goo.gl/R4tQDw 
事業者(企業)の参加表明は、9月1日から5日。渋谷区による検討会をへて今年12月下旬に候補事業者を決定する予定になっています。
しかし、全貌が明らかになる前の現段階においても、この整備事業には様々な問題があります!。

1、公園が10階建てに!?
今回の事業では、宮下公園は「商業地域」にあたるという理由で、公園敷地を最大に使った場合でも、南側については10階分、北側については8階分まで建物の提案が可能です。(建坪率80%、容積率南側800%、北側700%)
公園はビルの上に作ればいいというのが今回の事業計画です。(地下施設もつくることが出来ます。)
これでは公園というよりもビルの屋上にすぎません。

2、さらなる商業化!

新築した建物については、渋谷区から土地を借りること、建物を借りることができます。渋谷区に一定の使用料を払えば、整備した企業が自由に使い収益をあげることが可能になります。施設の条件を「賑わいの創出」としていることからも、耐震補強の計画がいつの間にか、大規模な商業施設の誘致にすりかえられていることが分かります。

3、さらなる管理化!

宮下公園は、現在でも夜10時30分から朝8時30分まで夜間施錠をしています。また、今年7月からは防犯カメラが広場などに設置されました。商業施設内に公園が併設されれば、今以上に管理が進み、自由に使えなくなります。

4、東急グループに有利な公募!

大規模開発が行われている渋谷駅周辺の発展に資すること、渋谷駅と公園のアクセスの強化を事業目的にしています。渋谷駅周辺の開発を主導しているのは、言うまでもなく東急グループです。また、宮下公園から明治通りを挟んで、都営宮下町アパート跡地の再開発(クリエイターズ・プラットフォーム)、COCOTIビル、東急建設本社など、東急グループの関連施設が多くあります。
これらとのアクセスをデッキなどで強化してもっとも利益を得ることができるのは、東急グループです。他企業はこの整備計画によって東急グループに比べ利益をあげにくいのは明らかです。東急グループのために有利な募集の条件であり、公平さに欠けています。また、渋谷駅から宮下公園までデッキで結ばれると、その間の路面店の通行量が減り大きな不利益になります。

5、耐震補強の謎

今回の事業の提案条件の1つは「耐震性能の向上を図ること」にあります。しかし、2008年9月に、耐震性に「疑問があり」との診断が、東急建設(株)一級建築士事務所によって宮下公園下の渋谷駐車場に対して出されています。それを渋谷区は現在まで放置してきました。しかも、2011年に、約4億もの費用をかけて、ナイキジャパンは公園改造(リニューアル)しましたが、耐震補強については何もしませんでした。宮下公園が、災害時の一時避難場所の指定がされていないのは、耐震性に問題があるため、というのは当時の公園課長も認めていたことです。
また、募集にあたって、耐震性について、詳細のデータを公表せず、渋谷区自ら調査もしていません。これでは、どの程度の耐震補強が必要か費用な面でも分からず、渋谷区は全面改修案に公募を誘導していることになります。

6、公園リニューアルからたった3年!

多くの反対を暴力的に排除して宮下公園がリニューアルオープンしたのは、2011年4月30日です。それから、まだ3年が過ぎたばかりだというのに、再び整備すること自体が、資材やエネルギーの無駄です。また、このように短い期間での改修は、ナイキ化計画の失策を自ら物語っています。しかし、渋谷区は、それについての真摯な反省をするどころか、さらに公園の公共性を縮小させ、商業化を進めようとしています。

7、野宿生活者の排除が前提の計画

現在、宮下公園周辺(敷地内)には、数十名の野宿生活者が暮らしています。それらの小屋は、宮下公園ナイキ化に際して、代替地・代替小屋として渋谷区自らが作ったものです。今回の事業は、野宿生活者・小屋の追い出しが前提になっています。人権上非常に問題があり、決して許されないことです。

公園は、誰もがいられる、みんなの場所です。
企業に、公園を売り渡すな!

(今後、さらに詳しい抗議文を作る予定です。)

2014年8月13日水曜日

渋谷区宮下公園の防犯カメラ設置に対して抗議し、 ただちに撤去することを求めます。

●お忙しい中恐縮ですが、賛同署名よろしくお願いします。
● 賛同署名の第一次集約は 2014 年 8 月 31 日迄です。下記メールまたは住所に、お名前(団体名)・肩書・ご連絡先・お名前(団体名)の公表の可否、についてお知らせください。
●2014年9月16日火曜日(昼12 時 渋谷区総合庁舎時計塔 集合)、抗議文及び賛同署名を渋谷区の担当部署に提出する行動に取り組みます。こちらにもご参加いただければ幸いです。
●PDFファイルにて、抗議文・賛同署名用紙がダウンロードできます。http://tinyurl.com/muqoy2y

野宿生活者有志
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
ちかちゅう給食
〒150-0011東京都渋谷区東1-27-8-202
メール sibuyanet@gmail.com

以下、抗議文
****************
渋谷区区長 宛
渋谷区土木清掃部緑と水・公園課長 宛

渋谷区宮下公園の防犯カメラ設置に対して抗議し、 ただちに撤去することを求めます

 渋谷区は、2014年7月、区立宮下公園の広場などに防犯カメラを設置しました。緑と水・公園課は、地域住民から「安心・安全」な公園管理の要望があったため、防犯カメラ設置の対策を行ったと説明しています。しかし、すでに今回の防犯カメラ設置が公園利用への不信感を募らせており、公園管理委託会社フィード職員は、公園で段ボールを敷いて休んでいた利用者に対して「防犯カメラで見ているぞ」と発言し、承諾を得ずにみだりに写真撮影するなど、抑圧的な態度で過剰な管理を行っています。緑と水・公園課は防犯カメラの記録データを外部に出さない、警察にわたさないと言っていますが、まったく信用することはできません。
 わたしたちには、公園でプライバシーを侵害されずに過ごせ、監視されない権利があります。宮下公園は、これまで集会場やデモの発着所として多くの団体によって利用されてきました。防犯カメラの設置は表現活動を抑圧し、継続的な監視は園内での行為を委縮させ、表現の自由を損ないます。 
 また、渋谷区は「安心・安全」を口実に夜間施錠することで公園利用者を排除しています。公園は地域住人やさまざまな立場の利用者のコミュニケーションの場としても機能します。渋谷区がなすべきことは、公園利用者に「犯罪」の容疑をかけ監視するのではなく様々なコミュニケーションができる場を開いていくこと、それについて近隣住人へ理解を求めることです。
 渋谷区はこれまで、野宿生活者を公園から強制排除し、寝場所を突然封鎖するなど、多くの貧困者の生存を脅かしています。2011年のナイキジャパン社と渋谷区による宮下公園のリニューアルは、野宿生活者を排除し、園内に有料のスポーツ施設を建設し、広場など無料で利用できる空間は狭くなりました。さらに、2020年オリンピック・パラリンピックや2019年ラグビーW杯に向けた宮下公園の再改修工事や、商業スペースを含む区役所庁舎の改修工事、などが予定され、渋谷区は、民間活用と商業主義に基づいた公共空間の再開発を押し進めています。誰でもいられるはずの公共空間が、お金を使わなければいられなくなるような場にかえられようとしています。また、宮下公園近隣の美竹公園も夜間閉鎖をし、交番を設置し、区役所仮庁舎を設置しようとしています。そのような公園に対する渋谷区の姿勢は、多様な公園利用者の利用を制限し公園の機能を軽視するものです。 安心や安全は、監視や排除を伴う再開発によって得られるものではありません。むしろ、このような監視は、公園利用者や近隣住人の暮らしを大きく脅かすものです。
 私たちは、渋谷区に宮下公園の防犯カメラ設置をただちに撤去することを強く求めます。



2014年 8月 10日

 野宿生活者有志
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
ちかちゅう給食
〒150-0011東京都渋谷区東1-27-8-202 TEL03-3409-5525